コロナウイルス

リスクガバナンス

ドアノブなどを拭くのは本当にムダなのか?コロナウイルス表面除染のリスク学

コロナウイルスの感染経路は飛沫が重要なので、モノの表面はドアノブなどの「みんなが触るところ」よりも「飛沫が直接かかるところ」に注意が必要です。消毒薬はその使用自体にリスクがある次亜塩素酸やアルコールよりも家庭用洗剤で十分ですが、規制の枠組み上商品にそのような表示ができません。
SNS定点観測

2021年1月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果21~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2021年1月の調査結果からは、さらなるコロナ感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言によって、「リスクと言えばコロナ一色」という状況がさらに進んだことがわかりました。コロナウイルスの感染経路のイメージもまだまだ浸透していないようです。
基準値問題

ソーシャルディスタンスのからくり4:スパコン富岳が示す距離1mの効果

ソーシャルディスタンスが感染予防に効果的であることが、スパコン富岳による飛沫の飛散シミュレーションによって示されています。一連のシミュレーションを総合すると「マスクなしなら2m、マスクありなら1m」となり、これまでの日本のソーシャルディスタンスの基準と一致することがわかりました。
SNS定点観測

2020年12月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果20~

リスクコミュニケーションに関するツイート・ニュースを解析しています。2020年12月は第3波の感染拡大が続く中で再びリスコミへの注目度は上がっており、特にコロナワクチンの話題が急増しました。HPVワクチンの二の舞いを防ごうという流れも大きくなっています。
リスク比較

コロナワクチンのリスクとリターン(ベネフィット)を定量的に比較する

コロナワクチンについての安全性について注目されているところですが、リスクとリターンをきちんと定量的に評価して比較したものは今のところ見あたりません。そこで、分母は揃えてリスクとリターンの比較を試みました。比較は単純ではありませんが、20代と60代の比較ではリスクとリターンの関係が逆転するかもしれません。
リスクコミュニケーション

確率で書くとわかりにくいのでやめよう!その4:ワクチンの有効率・副作用と分母無視の法則

確率で書くとわかりにくい例として「ワクチンの有効性95%」や、分母を無視して判断を誤りやすい例として「ワクチン接種後に〇〇人死亡」について解説します。確率よりも頻度で示したほうがわかりやすくなりますが、頻度であっても分母を揃えて比較しないと容易に判断を誤ります。
リスクコミュニケーション

「緊急事態宣言下なのに外出している奴がこんなにいる」という報道は逆効果

「緊急事態宣言なのに外出している奴がこんなにいる」という論調の報道は怒りの感情を高めるだけで逆効果となり、逆に「自粛している人がこんなにいます」という部分を強調したほうが一人一人の行動の効果を実感できるため効果的と考えられます。現状では出歩いている奴を罰したいという感情を高め、人々の分断や差別をまねく懸念があります。
SNS定点観測

2020年12月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果19~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年12月の調査結果からは、コロナ感染拡大の中で旅行・温泉・帰省・結婚式などに行ってよいかの判断について、自分と家族等の周りの判断が対立して困っている人が多くいることがわかりました。
SNS定点観測

2020年11月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果18~

リスクコミュニケーションに関するツイート・ニュースを解析しています。2020年11月は第3波の感染拡大によってリスコミ関連ツイートは増加し、内容もコロナ関連が再度占めるようになりました。コロナ分科会はGoTo停止など以前よりも強い提言を出すようになり、尾身会長の存在感が増しています。
リスクコミュニケーション

いいことした分だけ悪いことしたくなる?コロナ禍における免罪符効果(モラルライセンシング)

いいことした分だけ悪いことをしたくなる心理的効果の「免罪符効果」についてまとめました。コロナ対策でも何か対策をやった分だけ他の対策をさぼってしまったり、自分が対策をやった分だけ感染者に差別的感情を抱いたりということが考えられます。感染防止対策の目的と道徳的な善悪を切り離すことが重要です。