永井孝志

化学物質

PFASをめぐる科学と社会~まとめ記事~

有機フッ素化合物「PFAS」に関する基礎知識、リスク評価、基準値問題、規制動向などについての「まとめ記事」。
化学物質

有機フッ素化合物PFASのリスクその5:PFOS・PFOAの生態リスクはどれくらい?

河川水からPFAS高濃度で検出された場合、ヒトの健康に対するリスクだけではなく水生生物に対する生態リスクも考える必要があります。健康影響におけるADIに相当する生態影響のPNECを整理すると、現時点でPFOS・PFOAの生態リスクの懸念は低いと判断されました。
基準値問題

根拠に基づく栄養学としての食事摂取基準(食塩の目標値に注目!)

塩分の摂りすぎは大きな健康リスクがあり、日本人の食事摂取基準(2025年度版の案)では食塩の目標量は男性7.5g/日、女性6.5g/日となっています。本記事では食事摂取基準の総論や、食塩の目標量の根拠、食塩の目標量の歴史的変遷について順に紹介していきます。
リスク比較

コロナ禍終盤の2022年から2023年にかけて日本の死亡リスクのトレンドはどのような変化をしたか?

コロナ禍終盤となった2023年の人口動態統計による死因別死者数や死因別超過死亡のデータを分析しました。新型コロナウイルスは減少しインフルエンザは大きく増加しました。年代別では10-20代女性と30代男性の死亡率の増加が特徴的となりました。
リスクガバナンス

本の紹介:EBPMの組織とプロセス: データ時代の科学と政策

私も執筆者の一人である書籍「EBPMの組織とプロセス: データ時代の科学と政策(佐藤ら編著)」について紹介します。さまざまな分野におけるEBPMの現状や課題について、特に科学と政策の橋渡しを構成するの4つのプロセス(エビデンスの生成、統合、仲介、対話)に焦点をあてたことに特徴があります。
リスクコミュニケーション

本の紹介「フェイクを見抜く」

食品安全の専門家とメディアの専門家がタッグを組んで、フェイクニュースへの対処法を解説した本「フェイクを見抜く」を紹介します。特に(1)ニュースが作られる裏側、(2)農薬をめぐる報道姿勢、(3)ファクトvsフェイクという対立軸の変遷に注目して紹介していきます。
リスクテイク

リスクのものさしで理解する投資のリスク

新NISAの制度が2024年から開始され、投資のリスクが注目されています。投資のリスクは年間リターンの変動幅(標準偏差)で表現できます。これをものさしとしてさまざまな金融商品のリスク比較を行い、さらに金融商品の組み合わせでリスクをコントロールする方法を紹介します。
リスク比較

コロナ禍における日本と世界のリスクをDALYで俯瞰する―世界疾病負荷2021

リスクを俯瞰する試みとして世界疾病負荷(GBD)研究の2021年度版を紹介します。DALYを指標としてコロナ禍における日本と世界のリスクを比較してみました。新型コロナ関連のリスクは日本では低い(交通事故と火事の間)ものの世界ではがんを上回り非常に高くなりました。
リスクコミュニケーション

フェイクニュース・ニセ情報に騙される人は増えたのか?

日本人は海外に比べてフェイクニュース・ニセ情報にだまされやすいという結果が出ていますが、これをどう受け止めたら良いのでしょうか?最近の調査事例や政府の取り組みなどを整理し、加えて「ニセ情報に騙される人は増えたのか?」という疑問について考えます。
SNS定点観測

2023年10~2024年3月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果30~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2023年度下半期(10~3月)の調査結果から、AI関連は高い注目を集め続けていますが、大災害となった能登半島地震はトレンドに入ってきませんでした。