2021-09

リスクガバナンス

リスク・ホメオスタシス理論で考えるコロナ感染者数が増減を繰り返す理由

リスクホメオスタシス理論は交通安全分野で生まれた概念で、安全対策を採った分だけ危険な行動が増加するため結果としてリスクはあまり変わらないという理論です。この理論を用いてコロナ感染者数が何度も増減を繰り返す理由を考えます。集団の中のリスク許容度の差が大きいことが重要になってきます。
化学物質

コロナ治療・予防薬としてのイベルメクチンのリスク評価から学ぶ毒性情報の読み方のポイント

コロナ治療・予防薬としてイベルメクチンを服用することについて、特に妊婦は胎児の催奇形性があるのでダメ、という警告が発せられています。実際にこの催奇形性のリスクはどの程度かを知るためにリスク評価を行いました。毒性情報の読み方のポイントを示しながら解説します。
SNS定点観測

コロナ禍におけるデパ地下とロックフェス、両者に共通する足りないモノは何か?

デパ地下は高リスクなため入場制限が必要、逆に観客が声を出さないコンサートなどは低リスクなため利用可能と指摘されたところですが、YAHOO!知恵袋やTwitterなどによるソーシャルリスニングの結果からはデパ地下には擁護論が多く、ロックフェスには非常に厳しい声が多いことがわかりました。
リスクマネジメント

リスクマネジメントその5:リスクマネジメント文脈におけるコンプライアンスとリスク学文脈におけるELSIの関係

リスクマネジメントにおけるコンプライアンスは単純に「法律を守ること」ではありません。リスク学で扱うELSI(Ethical, Legal and Social Issues)でいうLだけでなくELSすべてを含んでいると考えるべきです。つまり、法律が出来上がった目的や社会的背景、倫理規範にそぐわない行動をしない、という意味です。