化学物質

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学術会議の提言から読み解くマイクロプラスチック問題のからくり

日本学術会議が2020年4月に公表したマイクロプラスチックに関する提言の内容をまとめて紹介します。マイクロプラスチック汚染が進んでいる現状と、生海洋物やヒト健康への影響を懸念する内容ですが、リスク学的な視点からはツッコミどころも多いです。リスク評価がないままに悪いものと印象付けていると感じます。
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珪藻土に混入したアスベストは危険なのか?その2:リスクを計算して比較する

珪藻土バスマット中のアスベストは危険なのかどうかを判断するために発がんリスクを評価しました。ヤスリで削ったり割ってしまった場合でも、もともと存在する自然由来のアスベストの吸入量と比べて二桁以上低くなり、発がんリスクも懸念レベルにないと判断されました。
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農薬の残留基準値を超過した際に健康影響を判断するための3つのステップ

農薬の残留基準値を超過したニュースを例に、健康影響を判断するステップとして以下の3つを紹介します。 1.農薬評価書を活用して農薬の毒性、無影響量などを調べる 2.影響が出るまでどの程度その食品を食べる必要があるのかを計算する 3.リスクを評価し、そのリスクが受け入れられるかどうかを考える 「基準値の〇〇倍!」という数字から判断できることはほとんどないことがわかります。
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日焼け止めで淡水生態系は致命的な影響を受けるのか?生態リスクを考える際のポイント

日焼け止め成分が海外で規制されるなど、生態系への影響が注目されています。「一般的な日焼け止め成分は淡水生態系にとって危険であることが判明」と題したニュースを例に、生態リスクを考える際のポイントを紹介します。