永井孝志

基準値問題

職場でのコロナ対策は自粛が開けてからが本番。発熱等疑わしい症状から職場復帰するまで何日必要か?

発熱等コロナウイルス感染症を疑う症状があった場合、職場に復帰するには陰性証明をもらう必要はありません。症状後8日かつ症状消失後3日経過後という目安が示されています。これはコロナウイルスの感染力の持続性が根拠となっています。
身近なリスク

サイバーリスクは情報流出や不正アクセスだけではない!身近で見過ごされてきたサイバーリスクにコロナウイルスが焦点をあてる

コロナウイルス感染拡大防止のため自粛生活が長引くとサイバーリスクが増加します。サイバーリスクといえば情報流出や不正アクセスをイメージしますが、統計を見ていくと実は児童買春や児童ポルノをはじめとする性に関するものが非常に多くなっています。
リスクガバナンス

なぜコロナウイルスで42万人死亡の予測は外れ、トイレットペーパーが無くなるというデマは現実になるのか?予測のリスク学

専門家によるコロナ死者数の予測はそれ自体が人々の行動を予防的に変えるため、リスクを下げるために外れてしまいます。トイレットペーパーが無くなるというデマは在庫があるうちに買っておこうという行動の変化を引き起こし、実際に品切れを引き起こしました。
SNS定点観測

2020年4月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果4~

リスクコミュニケーションに関するツイートを解析しています。外出自粛によって時間を持て余した影響からか、リスクコミュニケーションに関するツイート数は4月に入ってさらに急上昇。コロナウイルスの対策なしなら死者数42万人という予測のインパクトがリスコミ的には大きかったようです。
リスクコミュニケーション

確率で書くとわかりにくいのでやめよう!その3:コロナウイルスの致死率、陽性率、病床稼働率もわかりにくい

コロナウイルスの情勢でよく出てくる致死率、陽性率、病床稼働率という3つの確率について考えてみました。致死率なら人口と感染者数と死者数の関係、陽性率なら検査数とその意味(検査数の中には何が含まれているのか)、病床稼働率なら重症病床と通常病床のキャパシティ等、分母と分子を明示したほうがよいでしょう。
リスク比較

結局のところコロナ(COVID-19)とインフルエンザのリスクが高いのはどっち?リスクを比較をするときに最低限押さえておくべきこと。

新型コロナウイルス感染症とインフルエンザのリスクを比較する際には、自分の主張に都合のよいシナリオのみを持ってくるのはフェアではありません。コロナのほうが季節性インフルよりも高リスクですが、季節性インフルも警戒を怠ると十分にリスクの高いものです。
基準値問題

コロナウイルスとのたたかいは何をもって収束と言えるのか?都道府県独自基準のからくり

安全とは「許容できないリスクのないこと」と定義されるので、許容できないリスクの定義が必要です。コロナウイルス対策に関しては医療崩壊が起こることが許容できないリスクとみなされ、都道府県ごとに異なる状況にあわせて独自の基準が出されてきました。
SNS定点観測

2020年4月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果3~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年4月の調査結果からは、コロナウイルスに関連する情報(職業別感染リスク、各種の行動をとってもよいかどうかの判断基準、BCGについて、在宅ワークのtips、マスクについて)にとても高いニーズがあることが浮かび上がってきました。
基準値問題

何メートル離れれば安全なのか?ソーシャルディスタンスのからくり

ソーシャルディスタンスの距離は、ニュージーランドとイギリスで2m、米国では1.8m、オーストラリアで1.5m、シンガポールで1mです。日本ではマスクなしで2m、マスクありで1mです。この差は科学的な根拠に基づくものではなく、それぞれ科学と現実の狭間から生まれたものであろうと推測されます。
リスクガバナンス

新型コロナウイルス感染症以外のリスクを忘れてしまうと起こる問題って何?

ツイッター等のsnsでリスクに関する市民の意識を調査を行っていると、現在は「リスク=コロナウイルス」に大きく偏ってしまっていることがわかります。このような状態になると災害や事故などほかのリスクへの備えがうすれてしまい、本来抑えらえた被害が拡大するという問題がおきる可能性があります。