永井孝志

リスクガバナンス

コロナウイルスのリスクガバナンスにおける科学と政治その6:新たなコロナ対策分科会と6つの判断指標のまとめ

新たに発足したコロナ対策分科会は、感染症以外のさまざまな分野の方がメンバーに入りましたが、相変わらずコロナの方だけを見ており経済影響の評価がないままです。今回提案されたコロナの感染状況の判断指標も、先行する都道府県の指標をほぼ追随しており、あまり独自なものではありませんでした。
SNS定点観測

2020年7月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果9~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年7月の調査結果からは、コロナ感染再拡大によって関心度がまた復活し、「〇〇(特に旅行)しても大丈夫か?」という情報ニーズが高いままになっています。また、リスク選好度の違いによって人間関係のトラブルが増加している様子もうかがえます。
リスク比較

〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その4:評価シナリオの設定

コロナ感染リスクは活動の種類だけではなくシナリオに大きく依存してきます。活動毎の基本リスクレベル(1~10)に対して、各種シナリオに依存する「感染リスク係数(0~1)」をかけることによってより現実的なリスク評価になるでしょう。
リスク比較

〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その3:日本での適用可能性を考える

米国の活動別コロナ感染リスク評価を統合したものが日本でも使えそうかどうかを考えてみました。日本での活動として評価すべきものが抜けているものが結構あり、20項目について追加評価を試みました。
リスク比較

〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その2:海外評価事例の追加紹介と統合評価(メタアナリシス)

日常生活にかかわる活動別のコロナウイルス感染リスクを評価した海外事例をさらに3つ紹介します。前回紹介した3例と合わせて6例の評価結果をメタアナリシスによって一つに統合し、58種類の活動のリスクを10段階で示すことができました。
リスク比較

〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その1:海外評価事例の紹介

日常生活にかかわる活動別のコロナウイルス感染リスクを評価した海外事例を3つ紹介します。どのような活動を控えてどのような活動は控えないのか、自分の置かれた状況でどれくらいのリスクを受け入れるのか、という個人の判断に参考になります。
SNS定点観測

2020年6月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果8~

リスクコミュニケーションに関するツイートを解析しています。ツイート数は4月をピークに下がり続けています。内容としては、新型コロナ対策の専門家会議の動向に大きな注目が集まりました。今月から始めたニュースやブログ記事の解析でも同様に専門家会議の動向が話題となりました。
基準値問題

ソーシャルディスタンスのからくりその3:強制ではなく行動科学の知見を使ってそっと後押しする手法「ナッジ」

ソーシャルディスタンス対策として、スーパーのレジ前などの足跡マークなどはすでに日常的な光景となっています。これは強制ではなく行動科学の知見を使ってそっと後押しする手法「ナッジ」を活用したものです。
基準値問題

ソーシャルディスタンスのからくりその2:本当に意味があるのかどうかの科学的根拠を調べる

ソーシャルディスタンスの科学的根拠を知りたい場合には「科学的根拠」ではなく「エビデンス」や「メタアナリシス」なのワードとともに検索したほうが質の高い情報にあたります。ソーシャルディスタンスはその根拠は限定的ながら、コロナ感染リスクの低減におおむね効果があると考えてよいでしょう。
SNS定点観測

2020年6月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果7~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年6月の調査結果からは、コロナ関連の話題は現減少を続け、人々の意識が経済優先に傾いていることがわかりました。各種の行動をとってもよいかどうかの判断基準については引き続き高い情報ニーズがありますが、対応する情報提供がないままです。