ブログのタイトル「リスクと共により良く生きるための基礎知識」の由来

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コロナワクチン3回目接種による体調不良のため、今回はいつもの記事はお休みします。代わりにブログ運営開始からちょうど2年経過した節目なので、ブログのタイトル「リスクと共により良く生きるための基礎知識」の由来などを書いてみたいと思います。
(注:本記事はエイプリルフール企画です)

まず、リスクに関するブログを書こうと決めた際に、リスクはただ避けるものではなくむしろ取りに行くものである、そのためにもどこまでのリスクを取れるかという許容限度の概念を持つ必要がある、リスクは下げるというよりも分散させるものである、みたいなことを示したいと思っていました。

その時にふと頭に浮かんだフレーズが「Better Living Through Chemistry」というものでした。これを日本語にして化学をリスクに換えて「リスクと共により良い人生」みたいな形になり、それを修正して今のタイトルになりました。

では「Better Living Through Chemistry」というフレーズはどこから生まれてきたのでしょうか?そのあたりを改めて整理してみたいと思います。

Better Things for Better Living…Through Chemistry

アメリカの化学品メーカーであるデュポンは1935年に
Better Things for Better Living…Through Chemistry(化学を通じたよりよい生活のためのより良い製品)”
というスローガンを打ち立てました。このスローガンは1982年まで使われたとのことです。

当時、大恐慌時代の不安や大企業への反発感情、第一次世界大戦を通じた巨額の利益などから、デュポンは「死の商人」と言われて企業イメージが低下していました(もともとは火薬メーカーで、第二次世界大戦中の原爆開発へも積極的に関与していた)。

そこでデュポンは、アメリカの歴史をドラマチックに描くラジオドラマ「The Cavalcade of America」のスポンサーとなり、このドラマは1935年から1957年まで放送されました(1952年からはテレビドラマ)。今でいうNHKの「プロジェクトX」的なイメージでしょうか。特に技術革新による生活の改善が強調されていたようです。

番組の最初に”Better Things for Better Living…Through Chemistry“というスローガンが毎回読まれ、デュポンは軍需品だけではなく生活に対する化学の恩恵を目指していることを啓蒙し、アメリカ国民の信頼を得ようとしました。番組が20年以上も続いたということは、この試みが成功したということなのでしょう。

下の図は1953年のアクリル繊維製品Orlonの広告らしいのですが、化学繊維による便利な生活が描かれています。また、ポスターの下のほうのロゴにはちゃんとスローガンが書かれていますね。

better_living
画像はflickrから https://www.flickr.com/photos/x-ray_delta_one/14353068668

また、1964年のニューヨーク万国博覧会に出展し、以下のようにスローガンの歌とダンスも披露されました。

DuPont Song : “Better things for better living … through chemistry” (1964 New York World´s Fair)

Better Living Through Chemistry

デュポンの広告戦略が成功したことで、このフレーズを真似する企業が増えてきました。ただ、そのままだとデュポンと同じになるため少し変形したバージョンである
Better Living Through Chemistry”
が使われるようになりました。このフレーズはオリジナルのものよりも幅広く普及し、映画やCDのタイトル、はては違法ドラッグの宣伝にまで使われるようになったのです

Chemistryというのが違法ドラッグの隠語となっているわけですね。特にドラッグの隠語として使われるようになったのは、巨大企業に対する批判的運動として「Chemistry」を皮肉った、ということがあるようです。そう言われてしまうと、もう「better living」というのが違法ドラッグでラリってる姿しかイメージできなくなってしまいますね。ものすごいパンチの効いた皮肉になっていると思います。

Fatboy Slimのアルバム「Better Living Through Chemistry」(1996年)はクラブなどでラリってる状態で聞くことを想定した作り(??)。以下はアルバムの一曲です。

YouTube: Going Out Of My Head by Fatboy Slim [Official Video]

また、映画「Better Living Through Chemistry」(2014年)は、主人公である平凡な薬剤師が不倫・薬物乱用にハマって大事件を起こすコメディドラマで、まさに「better living」はラリってる姿そのものです。

YouTube: Better Living Through Chemistry Official Trailer (2014) HD

ということで、「Better Living Through Chemistry」というフレーズが非常にチープなものになってしまったことから、デュポンはスローガンを改めることになりました(1999年にThe miracles of science」になった)。現在はスローガンらしきものが見あたらないので、これは2015年のダウとの経営統合まで使われていたと思われます。

まとめ

ということで、本ブログのタイトルについて書きましたが、実のところデュポンの歴史やスローガンなどは全く関係なく、単にFatboy slimが好きだったので浮かんだフレーズが元になっています。エイプリルフールということで許してください(書いてあること自体にウソはありません)。

YouTube: Fatboy Slim – Rockafeller Skank [Official Video]
-> 最高です! 

補足

参考にしたWEBサイト:

Dupon: our history 1939 Growth and the pursuit of transparency

Our History
For over 200 years, DuPont’s life-changing discoveries and scientific know-how have solved challenges, transformed industries, and made live...

Wikipedia: Better Living Through Chemistry 

Better Living Through Chemistry - Wikipedia

Wikipedia: Cavalcade of America

Cavalcade of America - Wikipedia

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リスクと共により良く生きるための基礎知識

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