ブログ リスクをテーマとするブログを書いて1年半が経ちました―半年間の実績を振り返る3― 2021年4月から2021年9月までの半年間のブログの実績をGoogle Analyticsのデータを中心に振り返ってみます。さらに検索エンジン対策としてGoogleでの検索表示を調べたり、個別記事の評価についてはこれまでのアクセス数に加えて、記事評価ボタンによる評価やTwitterでの反応など多角的な評価をします。 2021.10.03 ブログ
リスクガバナンス リスク・ホメオスタシス理論で考えるコロナ感染者数が増減を繰り返す理由 リスクホメオスタシス理論は交通安全分野で生まれた概念で、安全対策を採った分だけ危険な行動が増加するため結果としてリスクはあまり変わらないという理論です。この理論を用いてコロナ感染者数が何度も増減を繰り返す理由を考えます。集団の中のリスク許容度の差が大きいことが重要になってきます。 2021.09.26 リスクガバナンス
化学物質 コロナ治療・予防薬としてのイベルメクチンのリスク評価から学ぶ毒性情報の読み方のポイント コロナ治療・予防薬としてイベルメクチンを服用することについて、特に妊婦は胎児の催奇形性があるのでダメ、という警告が発せられています。実際にこの催奇形性のリスクはどの程度かを知るためにリスク評価を行いました。毒性情報の読み方のポイントを示しながら解説します。 2021.09.19 化学物質
SNS定点観測 コロナ禍におけるデパ地下とロックフェス、両者に共通する足りないモノは何か? デパ地下は高リスクなため入場制限が必要、逆に観客が声を出さないコンサートなどは低リスクなため利用可能と指摘されたところですが、YAHOO!知恵袋やTwitterなどによるソーシャルリスニングの結果からはデパ地下には擁護論が多く、ロックフェスには非常に厳しい声が多いことがわかりました。 2021.09.12 SNS定点観測
リスクマネジメント リスクマネジメントその5:リスクマネジメント文脈におけるコンプライアンスとリスク学文脈におけるELSIの関係 リスクマネジメントにおけるコンプライアンスは単純に「法律を守ること」ではありません。リスク学で扱うELSI(Ethical, Legal and Social Issues)でいうLだけでなくELSすべてを含んでいると考えるべきです。つまり、法律が出来上がった目的や社会的背景、倫理規範にそぐわない行動をしない、という意味です。 2021.09.05 リスクマネジメント
リスクマネジメント リスクマネジメントその4:リスクマネジメント文脈におけるリスク評価のプロセス リスクマネジメント文脈におけるリスク評価について、リスク学文脈との比較の視点から整理しました。リスクアセスメントはリスク特定(リスクの洗い出し)、リスク分析(リスクの発生確率や影響度の評価)、リスク評価(リスクの判定と優先順位付け)という3つのプロセスにより成り立っています。 2021.08.29 リスクマネジメント
リスクマネジメント リスクマネジメントその3:リスク学文脈とリスクマネジメント文脈における「リスクコミュニケーション」の違い リスクマネジメント文脈における(エンタープライズ・)リスクコミュニケーションは、組織内のコミュニケーション、ステークホルダー(組織外)とのリスクコミュニケーション、緊急事態におけるクライシスコミュニケーションを組み合わせたもので、リスク学文脈では取り扱わない組織内コミュニケーションを扱う点がユニークと言えます。 2021.08.22 リスクマネジメント
リスクマネジメント リスクマネジメントその2:リスク学の視点から見たエンタープライズリスクマネジメント(Enterprise Risk Management, ERM)とは? リスクマネジメントを勉強すると必ず出てくる「Enterprise Risk Management、略してERM、全社型リスクマネジメント」についてまとめました。マイナスの影響だけではなくプラスの影響も含み、個別対応ではなく企業全体の経営戦略と一体化し、経営者から各社員まで全員がリスク管理を担う、という特徴を持つ考え方です。 2021.08.15 リスクマネジメント
リスクマネジメント リスクマネジメント1:いわゆる「リスクマネジメント」とリスク学文脈の「リスク管理」との違いは何か? 放射線防護や化学物質・食品安全あたり出発地点とするリスク学の文脈における「リスク管理」と、保険を出発地点とする組織のリスクマネジメントの文脈における「リスクマネジメント」の違いについて整理しました。リスクマネジメントはリスク学文脈のリスク管理よりもリスクガバナンスに近い用語です。 2021.08.08 リスクマネジメント
基準値問題 オリンピックにおける性別確認:テストステロン10nMの基準値のからくり 今回は夏休みのため、通常のブログ記事の更新はお休みします。その代わりに、現在東京オリンピックの最中ということでもあるので、オリンピックにおけるトランスジェンダーを含む女子選手としての出場の基準値(テストステロン濃度10nM)の根拠について書いてみます。これも一種の線引き問題です。 2021.08.01 基準値問題