リスクコミュニケーションもAIが担う新時代その2:情報提供の内容をAIに書いてもらった

KotatsuCat リスクコミュニケーション

要約

ChatGPTやStable DiffusionなどのAI技術を活用し、文書を要約させる、箇条書きから文章を生成させる、わかりやすい文章を生成するための注意事項を守らせる、文章を書き換えさせる、イラストを描かせるなど、リスクコミュニケーションにおける情報発信に役立てる方法を紹介します。

本文:情報提供の内容をAIに書いてもらった

本記事ではChatGPTなどのAI技術を活用し、リスクコミュニケーションにおける情報発信に役立てる可能性を探ります。

過去記事ではすでにリスクコミュニケーションにAIを活用する可能性についての記事を書いています。

リスクコミュニケーションもAIが担う新時代?ChatGPTに安全かどうか聞いてみた
いま流行りのAIチャット「ChatGPT」で遊んでみました。餅、北朝鮮、統一教会、コロナワクチン、マイクロプラスチック、農薬について「安全か?」を聞いてみたところ、思いのほかの面白い結果が得られ、リスクコミュニケーションもAIが担う新時代の可能性を感じました。

リスクコミュニケーションでは正確な情報を伝えることが重要です。AIを活用することで、正確かつわかりやすい情報を提供できる可能性があります。

本記事では、以下の方法についてまとめました。

・文書を要約させる
リスクコミュニケーションでは、多くの場合膨大な情報を扱います。AIを活用することで、その情報を短時間で要約し、わかりやすい形で伝えることができます。

・箇条書きから文章を生成させる
箇条書きは情報発信の内容をたたき台として整理するために使われます。AIを利用することで、箇条書きから文章を自動生成させることができます。

・わかりやすい文章を生成するための注意事項を守らせる
リスクコミュニケーションではわかりやすい文章を書くことが大切です。AIを活用することで、わかりやすい文章の注意事項を守らせながら文章を生成することができます。

・文章の書き換え
専門知識のある人が書く文章は専門用語や難しい言葉を含んだり、堅苦しい文章になってしまったりすることがあります。AIを活用することで、会話調などのさまざまなスタイルの文章に書き換えることができます。

・イラストを描かせる
リスクコミュニケーションではイラストを活用することが効果的です。AIを活用して簡単にキレイなイラストが生成できます。(本記事トップの画像もAIが生成したものです)

本記事で扱うトピックは本ブログの前回の記事「冬の室内温度が低いことが健康リスクにつながる」という内容です。こたつを使用している家は室温が低く、死亡リスクの増加につながります。

冬のリスクその3:こたつで死亡率上昇?冬の室内温度のリスク
WHOのガイドラインでは「室温18℃以上」が勧告されており、冬の室内温度が低いことは健康リスクにつながります。こたつ使用率の低い北海道は室内全体が暖かく、冬季の死亡率増加が低くなっています。ここからこたつ使用による死亡リスクを試算してみました。

(ちなみにこの冒頭の文章もAIに書いてもらったものをベースにしています)

文書を要約させる

前回の記事では、WHOガイドラインが健康リスクを低減させるため冬の室内温度を「18℃以上」にするよう勧告したことを紹介しています。このようにリスクコミュニケーションでは海外の文書の内容を紹介する場面は多くあるでしょう。

ただし、英語の文章でボリュームが多い場合、PDFだとそのままDeepLなどの自動翻訳にかけられず、読むのも日本語でまとめるのも大変です。AIはそのような場面で非常に有用です。

ChatGPTに以下のように書くだけで日本語の要約が返ってきます。凄すぎです!

WHO HOUSING AND HEALTH GUIDELINES (2018)のchapter4: "Low indoor temperatures and insulation"の内容を800字程度で要約してください。

WHO HOUSING AND HEALTH GUIDELINES(2018)の第4章は、「屋内の低温度と断熱」と題されています。この章では、屋内の低温度が健康に与える影響について説明され、低温度に対処するための具体的な方法が提供されています。

まず、低温度が健康に与える影響について考えます。低温度は、呼吸器疾患、心血管疾患、不眠症、うつ病、認知症などの健康問題を引き起こす可能性があります。これは、低温度にさらされることで、血圧や血糖値が上昇し、血管が収縮することによって血液の流れが悪くなるためです。また、低温度は免疫機能を低下させ、感染症のリスクを高めることもあります。

次に、低温度に対処するための方法について考えます。一つ目は、断熱材を使用して屋内の温度を維持することです。断熱材は、熱の移動を防止することで、室内の温度を一定に保つことができます。二つ目は、適切な暖房装置を使用することです。暖房装置は、室内の温度を一定に保つことができますが、過剰に使用することでエネルギー消費量が増加し、環境への負荷を増加させることにもつながります。

この章では、住宅における健康を改善するための具体的なアクションとして、以下のような提言があります。

・住宅の断熱性を改善すること
・暖房装置のエネルギー効率を向上させること
・低所得層に対して断熱材の提供やエネルギーコストの削減支援を行うこと
・建築基準を改定し、住宅の断熱性を向上させること
・住宅の保守管理に対する支援を充実させること

以上の提言は、低温度によって引き起こされる健康問題を解決するために、政策決定者や住宅業者、個人が取り組むべき課題となっています。特に、低所得層の人々が住宅の断熱性を改善することが難しい場合があります。そのため、政策決定者は、低所得層に対して断熱材やエネルギーコストの削減支援を提供することが重要です。

また、建築基準の改定によって、住宅の断熱性を向上させることも重要です。これにより、将来的に建設される住宅が健康に配慮したものとなり、住宅の健康への影響を最小限に抑えることができます。

最後に、住宅の保守管理に対する支援の充実も必要です。住宅が古くなると、断熱材の効果が低下することがあります。そのため、住宅の定期的な保守や修繕によって、住宅の断熱性を維持することが重要です。

この章では、低温度によって引き起こされる健康問題を解決するための具体的な方法が提供されています。政策決定者や住宅業者、個人がこれらの提言に取り組むことで、住宅の健康への影響を最小限に抑えることができます。

書いてないことも勝手に補完して書いているところもあるようですが、基本的にはちゃんと要約されています。これを多少修正すればガイドラインの内容を紹介する文章ができあがりますね。

さらにツイッターなどに投稿する際に使えるようにもっと短くしてもらうと以下のようになりました。

WHOの「住居と健康のガイドライン(2018)」の第4章は「屋内の低温度と断熱」について述べ、低温度が健康に及ぼす影響や対処方法、低所得層に対する支援、建築基準の改定などが提言されている。低温度による健康問題を解決するために政策決定者や住宅業者、個人が取り組む必要があり、低所得層には支援が必要であるとされている。

もっとツイッターっぽくしてくださいとお願いすると以下のようになります(笑)。ハッシュタグまでつけてくれました。

【WHOが警告】「住居と健康のガイドライン(2018)」によると、屋内の低温度が健康に与える悪影響が深刻だという。政策決定者、住宅業者、個人は、建築基準の改定や対策の徹底などで低温度問題に取り組む必要がある。特に低所得層は支援が必要だ!誰もが快適な住居を手に入れるために、行動を起こす時が来たんだ! #WHO #住居と健康 #低温度問題

箇条書きから文章を生成させる

文章を書く際のコツとして、まずどのような内容を書くかを箇条書きなどで整理して、文章の骨格を練ってから書きだすやり方があります。

要約とは逆に、この箇条書きから文章を自動生成してしまうことがAIでできるのです。以下ChatGPTに箇条書きから文章を書かせた結果です。

以下のポイントを盛り込んだ文章を1000字程度で書いてください;
・こたつを使用すると、こたつを使用しない場合よりもリビングルームの温度が1.5℃低下する
・この情報からこたつによる死亡リスクを計算する
・冬季死亡率増加率は北海道10%、香川21%、この数字は12-3月までの4か月の増加分なので、年間に直せばその1/3なので北海道で3.3%, 香川で7%になる。
・冬季の室温:北海道20℃、香川13℃
・7度の差で3.7%の死亡率の差。1.5℃の差では0.8%の死亡率の差
・2021年度の総死亡リスクは10万人あたり年間死者数で1172人であるので、その0.8%は9.3人となる
・死者数で言えば一万人レベルになる。結構高いリスク。
・2014年ベースの数字で全国冬季死亡率増加率は18.3%だったが、2021年の統計ベースでは11.5%と改善している

こたつを使用すると、こたつを使用しない場合よりもリビングルームの温度が1.5℃低下するということが知られています。しかし、この程度の温度低下が、冬季死亡率にどの程度影響を与えるのでしょうか。

北海道や香川県など、冬季の室温が低い地域では、室温が低下することで冬季死亡率が上昇する傾向があります。このため、こたつによる温度低下が、冬季死亡率に与える影響を計算してみることが重要です。

まず、北海道と香川県の冬季死亡率増加率を見てみると、北海道で約10%、香川県で約21%となっています。ただし、この数字は12月から3月までの4か月の増加分であり、年間に直すと北海道で3.3%、香川県で7%に相当します。

次に、北海道と香川県の冬季の室温を見てみると、北海道が20℃、香川県が13℃となっています。この7℃の差が、冬季死亡率にどのような影響を与えるのでしょうか。

過去の調査によると、7℃の差によって死亡率に3.7%の差が生じるとされています。しかし、こたつによる温度低下が1.5℃であるため、死亡率に与える影響は0.8%に留まります。

ただし、こたつによる影響は全国的に考えると、結構高いリスクといえます。2021年度の総死亡リスクは10万人あたり年間死者数で1172人であるため、こたつによる温度低下が0.8%の場合、9.3人の死亡が発生することになります。死者数で言えば一万人レベルになるため、こたつによる温度低下が引き起こす死亡リスクには注意が必要です。

ただし、全国的に見ると、冬季死亡率増加率は改善している傾向があります。2014年ベースの数字で全国冬季死亡率増加率は18.3%でしたが、2021年の統計ベースでは11.5%でした。

しかし、こたつを使わないという選択肢がない場合は、こたつの使用方法に注意することが重要です。こたつを使用する際には、換気を行い、定期的に体を動かして体温を上げることが必要です。また、こたつで暖を取る場合でも、部屋全体を暖めるための適切な暖房器具を使用し、室温を適切に保つことが大切です。

以上のように、こたつによって引き起こされるリスクについて、正確に評価することが重要です。こたつは日本文化の一部であり、多くの人々にとって冬の寒さを和らげるための重要な家具です。しかし、こたつの使用に伴う健康リスクを軽減するために、正しい使用方法を実践することが必要です。

こたつの使用時の注意など、箇条書きで全く言及していないことまで勝手に書いてきたりもします。ChatGPTはこのような行間の補完能力が高いので(ときには余計なのですが)文章の自動生成能力も高いのですね。これもちょっと修正すれば十分使えるレベルになっています。

ブログを書く際なども、この機能を使うとかなり早く書くことができるでしょう。さらに、ブログ用のタイトルや見出しも考えてくれます。

以下の文章(省略)をブログにアップする際につけるべきキャッチーなタイトルを3つ考えてください。SNSでバズりそうなものにしてください。

1.知らなかった!?こたつ使用でリビングルームの温度が1.5℃低下!冬季死亡率に与える影響とは?
2.冬の必需品こたつ!でも使い方間違えると健康に大きな影響が!?
3.こたつで過ごす冬が怖い!?知っておくべきこたつ使用時の健康リスクと対策

なかなかキャッチーでページビューを稼ぐにはよさそうですが、リスクコミュニケーションではちょっと微妙ですね。

わかりやすい文章を生成するための注意事項を守らせる

本ブログの過去記事で、わかりやすい説明を書くための情報の評価方法について書きました。

リスコミでは中学生でもわかるように説明しろと言われたけど、どうしたらいいかわからない人のためのツールを紹介2:情報全体の評価方法
リスクコミュニケーションにおいてはわかりやすい説明が重要です。資料等の情報全体のわかりやすさの評価方法3つ:マーカー法、Clear Communication Index(CCI)、Suitability Assessment of Materials(SAM)と、数値・図表・リスクなどの表現方法の注意点を紹介します。

この中で紹介したClear Communication Index(CCI)のチェックポイントを守りながら文章を書かせることもできます。以下がその結果です。

あなたはリライトの役目を果たします。その際に注意点として以下のポイントを守りながら書き換えてください:
・資料が伝えたい主なメッセージは一つにする
・一番伝えたいメッセージをはじめに書く
・なじみのある言葉を一貫して使う
・箇条書きを使う
・内容的にまとまっている部分ごとに見出しをつける
・情報源となる専門家や関係機関が、何をわかっていて何をわかっていないのか両方を説明する
・取るべき行動を書く
・なぜその行動が重要なのかを説明する
・その行動を実行するにはどうすればいいかを書く
・行動の利点と欠点の両方について説明する

それでは以下の文章を書き直してください:
「WHOのガイドラインにも示されているように、冬の室内温度が低いことは健康リスクにつながります。こたつ使用率の低い北海道は室内全体が暖かく、冬季の死亡率増加が低くなっています。こたつ使用によって室温は平均1.5℃が下がり、これは「10万人あたり年間死者数9.1人」のリスクに相当します。よって、こたつではなく室内全体を暖めることが重要です。」

主なメッセージ:
冬の室内温度が低いと健康リスクが高まるため、室内全体を暖めることが重要です。

情報源:
WHOのガイドライン

室内温度が低いことの健康リスク:
冬季の死亡率が増加する可能性がある

こたつ使用率の低い北海道:
室内全体が暖かいため、冬季の死亡率増加が低い

こたつ使用による室温の低下:
・平均1.5℃の低下
・「10万人あたり年間死者数9.1人」のリスクに相当

取るべき行動:
・室内全体を暖めることが重要
・こたつよりも、室内全体を暖める方法を検討することが望ましい

行動の重要性:
室内温度が低いと健康リスクが高まるため、室内全体を暖めることは健康を守るために重要である

行動の方法:
室内を暖める方法としては、暖房器具の使用、断熱材の取り付け、窓を閉め切るなどがある

行動の利点:
室内全体を暖めることで、健康リスクが低下する可能性がある

行動の欠点:
費用やエネルギーの消費が増加する可能性がある

こんな形で箇条書きでまとめてくれました。費用やエネルギーのことなど、勝手に補完して書いてくれた部分もあります。わかりやすい文章を作成する際に非常に有用ですね。

文章の書き換え

わかりやすい説明のたとえとして「中学生にもわかるように」と言われることもあります。本ブログの過去記事では中学生でもわかるかどうかの判定ツールについて紹介しています。

リスコミでは中学生でもわかるように説明しろと言われたけど、どうしたらいいかわからない人のためのツールを紹介1:文章の難易度レベル判定
リスクコミュニケーションにおいてはわかりやすい説明が重要です。そこで、文章の難易度を判定するWEBツール「チュウ太」と「帯3」を紹介します。このツールを使うと文字通り「中学生にもわかるかどうか」を判定できます。

ということで、上記で箇条書きから生成したこたつのリスク評価に関する文章をいろいろな形式で書き換えてもらいましょう。まずは「子どもでもわかるように」書き直してもらいます。

以下の文章(省略)を子どもでもわかるように書き直してください。

こたつを使うと、お部屋が暖かくなって気持ちいいですよね。でも、こたつを使うとお部屋の温度が1.5℃も下がってしまうんです。それが原因で、冬の時期に死亡率が上がってしまう地域があるんです。

北海道や香川県のように、冬の時期にお部屋がとても寒いところでは、こたつを使うと死亡率が上がることがわかっています。だから、こたつがどのくらい影響を与えるかを計算することが大切なんです。

たとえば、北海道と香川県では、冬の時期に死亡率が上がることがわかっています。でも、実際には、お部屋の温度が低いことが原因で、こたつを使うことが死亡率に影響するのかもしれません。

調査によると、お部屋の温度が7℃違うだけで、死亡率に3.7%も違いがあるんです。でも、こたつを使うとお部屋の温度が1.5℃下がるだけなので、死亡率に与える影響は0.8%にすぎません。

でも、こたつを使うと、全国的に考えると、かなりのリスクがあることがわかっています。たとえば、年間で1172人の人が死亡するリスクがある中で、こたつを使うと0.8%の死亡リスクがあるので、9.3人が死んでしまうかもしれません。一万人のうちに一人くらいは亡くなる可能性があるので、こたつを使うときは注意が必要です。

でも、全国的に見ると、冬の時期に死亡率が上がることが少なくなっているんです。でも、こたつを使わないという選択肢がない場合は、こたつの使い方に注意することが大切です。こたつを使うときには、窓を開けたり、体を動かしたりして、体温を上げることが大切です。また、こたつだけでなく、部屋全体を温める暖房器具を使って、お部屋を暖かく保つことも大切です。

なかなかよい感じですね。語彙レベルを評価するツール「チュウ太」で判定すると、単語レベルは元の文章は「少し難しい」でしたが書き換え後は「ふつう」になり、N2(小学校卒業程度)以下の単語が90%以上を占めており中学生でもわかる文章になっています。

次は「です・ます」口調からもっとフランクな文体にしてみましょう。

以下の文章(省略)をホリエモンっぽく煽り口調で書き直してください。

甘えんな、こたつ使わないとリビングの温度が1.5℃も落ちるって知ってんだろ? でもそれが冬季死亡率にどう影響するかってのは未知数ってわけさ。

北海道とか香川県って冬は室温が低いから、室温が下がると冬季死亡率が上がるってわかってるんだよ。だから、こたつによる温度低下が冬季死亡率にどう影響するか、しっかり計算しなきゃダメだね。

北海道と香川県の冬季死亡率増加率見てみたら、北海道で約10%、香川県で約21%にもなってるってんだ。ただし、これは12月から3月までの4ヶ月の増加分だから、年間に直すと北海道で3.3%、香川県で7%くらいの増加に相当するんだね。

次に、北海道と香川県の冬季の室温を見たら、北海道が20℃、香川県が13℃ってことになってる。この7℃の差が冬季死亡率にどんな影響を与えるかっての?

以前の調査によると、7℃の差が3.7%の死亡率差に繋がるって言われてるんだ。でも、こたつによる温度低下が1.5℃しかないから、死亡率に与える影響は0.8%くらいしかないってことだね。

でも、全国的に見ると、こたつによる影響はまじめなリスクなんだよ。2021年の総死亡リスクは10万人あたり年間死者数で1172人ってことだから、こたつによる温度低下が0.8%の場合、9.3人の死亡が発生するってことになるわけだ。死者数で言えば一万人レベルだから、こたつの使用には要注意だね。

でも、全国的には、冬季死亡率増加率は改善してきてるんだよ。2014年ベースで全国の冬季死亡率増加率は18.3%だったけど、2021年ベースで11.5%だったんだ。

とりあえず「甘えんな」からはじめてしまうところがなんとなくそれっぽいですね。

会話形式の文章もよく使われます。有名なのは安井至氏による「市民のための環境学ガイド」です。環境科学の情報提供サイトとしては最も有名なもので、リスクコミュニケーションとしても非常に優れたサイトです。

http://www.yasuienv.net/

ではさっそくChatGPTに会話形式に変えてもらいましょう。単に会話形式にするだけでは面白くないので、冒頭と最後に小説っぽい文章を加えてもらいます。

以下の文章(省略)を小説風の男女二人による会話文で書き直してください。また、冒頭に男女二人の出会いの場面を書いて、最後には別れの場面を書いてください。

ある冬の日、寒さに震えながら家で研究に没頭していた大学生の真央は、いつものようにこたつを出して暖をとっていた。しかし、彼女は最近このこたつを使うことが少なくなってきた。それは、彼女が読んでいた論文によって、こたつが室温を下げることがわかったからだ。

真央は、そんなことを考えながら論文を読んでいた。すると、彼女の友人である和也が彼女のアパートにやってきた。

「おーい、真央。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」和也は、ドアをノックした。

「どうしたの?」真央は、部屋の鍵を開けて和也を迎え入れた。

「実は、明日の講義のレポート、まだ書いてなくてさ。君、手伝ってくれないかな?」和也は、真央に頼み込んだ。

「もう、また頼まれるんだ。でも、いいよ。今から一緒にやろう。」真央は、こたつのスイッチを入れて二人でレポートを書き始めた。

和也:こたつを使うと、リビングルームの温度が1.5℃も低下するんだってな。

真央:そうなんだ。でも、北海道や香川県など、冬季の室温が低い地域では、こたつがないと冬季死亡率が上昇するらしいよ。

和也:そうか。このこたつの影響がどの程度なのか、計算してみる必要があるな。

真央:それはそうね。北海道や香川県の冬季死亡率増加率を見ると、北海道で年間3.3%、香川県で年間7%になるのよね。

和也:へえ、実に大きな数字だ。でも、こたつによる温度低下が1.5℃であるため、死亡率に与える影響は0.8%にとどまるということか。

真央:そうね。ただし、全国的に見ると、こたつによる影響はリスクが高いと言えるわね。死者数で言えば一万人レベルになるため、こたつによる温度低下が引き起こす死亡リスクには注意が必要だわ。

和也:そうだね。でも、全国的に見ると、冬季死亡率増加率は改善している傾向があるようだね。

真央:そうね。それでも、こたつを使わないという選択肢がない場合は、こたつの使用方法に注意することが重要だと思うわ。

和也:確かに。こたつを使用する際には、換気を行い、定期的に体を動かして体温を上げることが必要だね。また、部屋全体を暖めるための適切な暖房器具を使用し、室温を適切に保つことも大切だ。

真央:そうね。こたつは日本文化の一部であり、多くの人々にとって冬の寒さを和らげるための重要な家具だけど、健康リスクを軽減するために、正しい使用方法を実践することが必要だと思うわ。

レポートを書き終えた後、真央は和也に向かって言った。

「いい勉強になったわね。こたつを使うと、室温が下がることがわかったし、こたつで暖を取る際には、注意することが大切だって。」

「そうだね。でも、こたつって暖かくていいよね。寒い冬には欠かせないものだと思う。」和也は、笑顔で言った。

二人は、こたつに顔を近づけて暖をとりながら、日が暮れていくのを眺めていた。そして、真央は言った。

「でも、この寒さもあと少しで終わりだね。もうすぐ春が来るんだよ。」

「そうだね。春が来たら、また一緒に勉強しよう。」和也は、真央に微笑んで言った。

そして、二人はお互いに手を振り合って、アパートの外に出ていった。真央は、こたつを片付けながら、和也と過ごした時間を思い出し、心がほんのりと暖かくなっていた。

こたつネタを絡めて小説風に書いてくれるなんて傑作過ぎませんか?単純に「スゲーッ!」って感動しました。

イラストを描かせる

最後はイラストです。情報提供の資料を作成する際はイラストを使うことで親しみやすいものができあがります。また、啓発ポスターの作成などではイラストは必須です。ここではAIによる画像生成について紹介します。

AI画像生成は有名な「Midjourney」などいろいろなサービスがありますが、とりあえず登録もなしに無料ですぐに試せるものとして「Stable Diffusion」ver2.1のデモ版を使ってみましょう。各分野に特化した学習済みの派生モデルを使うとよりキレイなものができますが、今回はあくまでお試しです。

AI画像生成「Stable Diffusion」

Stable Diffusion 2-1 - a Hugging Face Space by stabilityai
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「Enter your prompt」の部分に生成したい画像の説明(プロンプトと呼ぶが界隈では呪文などと呼ばれる)を書いて「Generate image」のボタンを押すだけで自動で画像が生成されます。

今回の冒頭の画像はこたつ使用によるリスクを評価した記事の画像(こたつで猫が新聞を読んでいる画像)をねらってStable Diffusionで作成したものです。プロンプトには「a cat reading newspaper in a Japanese kotatsu」などと書きます。かわいい猫の画像が出てきましたね(「こたつの中で」というよりは「こたつの上で」になってますが)。

次に、「部屋を暖めよう」というメッセージを伝える際に添えるイラストをねらって、外は寒いけど室内は暖かい、みたいなイメージで画像を作成してみました。日本のアニメ風(新海誠風)で作ってみましょう。

「a girl with a cat, winter, warm living room, anime, by Makoto Shinkai」を基本としていろいろな修飾語を追加して試行錯誤していると、以下のようにそれなりに雰囲気のある画像が得られました。自分では絶対に描けないような絵ですね。

2023年4月5日更新
プロンプトに具体的なクリエイターの名前を書くと、著作権を侵害しかねないそっくりな画像が生成されるリスクがあるため、画像を差し替えました。
更新版では「a cat, cozy wood-framed living room with fireplace at night, winter, interior design」をベースとしています。
StableDiffusion2

まとめ:情報提供の内容をAIに書いてもらった

こたつを使用すると室内温度が低下し死亡リスクの増加につながることを題材として、リスクコミュニケーションにおける情報発信をAI技術を活用して支援する方法をまとめました。AIによる文書の要約、箇条書きから文章の生成、わかりやすい文章の生成、文章の書き換え、イラストの描画について具体例を紹介しました。

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