あけましておめでとうございます。2022年もお世話になりました。今年もこれまでと同様のペースでブログを運用していく予定です。
今週は年末年始のためいつものブログ記事の更新はお休みです。かわりに過去記事を見ながら2022年を振り返ってみたいと思います。
まず2月にはロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。2022年のリスクとしては最も重要な出来事でしょう。
ロシアのウクライナ侵攻下における日本でのリスクと情報ニーズとは何か?
ロシアのウクライナ侵攻下における日本でのリスクと情報ニーズについて、TwitterやGoogle検索履歴、YAHOO!知恵袋を用いて調査しました。日本での注目点は(1)物価上昇などの直接的影響、(2)なにか自分にできることはないか?、(3)戦争に至った経緯を知りたい、という3つポイントに絞ることができます。
4月には成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。本来飲酒も18歳からOKになるはずなのですが、そうはなりませんでした。
成年年齢の18歳引き下げにともない、なぜ「お酒は18歳から」にならなかったのか?
飲酒開始年齢の根拠はアルコールの有害性などの科学的根拠ではなく「20歳以上は成年であるから」であったため、成年年齢が18歳に引き下げられると自動的に「お酒は18歳からOK」になるはずです。ところが飲酒開始年齢の引き下げに動いた自民党に対して日本医師会が撤回要求をしたため先送りになったようです。
さらに4月には知床観光船の沈没事故があり、死者・行方不明者26人を数え大きなニュースとなりました。
知床観光船事故から考える、事故が起こってからの規制強化と事前のリスク評価ベースの安全対策の違い
知床観光船沈没事故を受けて船舶の規制強化が議論されようとしています。事故が起こってからの規制強化と事前のリスク評価ベースの安全対策という二つの安全のカタチがありますが、船舶安全の分野ではFormal Safety Assessment(FSA)という後者のフレームが整っています。
7月に起きた安倍元首相銃撃事件も非常にショッキングな事件でした。要人警備のあり方の議論も広がりました。
セキュリティリスク:安倍元首相銃撃事件におけるSPの責任論をどう考えるか?
2022年7月8日に起きた安倍元首相銃撃事件では、SPなどによる警護体制の不備が指摘されましたが、この事件を例にセキュリティリスクについてまとめます。まず、セキュリティリスクの定義を示し、事件後の責任論について心理学的な解説を行い、最後にリスク評価をベースとした対策について解説します。
9月には保育施設の送迎バスに子どもが置き去りにされて死亡した事件が大きなニュースとなりました。その後、全国の通園バスに安全装置の設置が義務付けられました。
送迎バス置き去りによる死亡事故から考える保育施設の死亡リスク
保育施設の送迎バスに子どもが置き去りにされて死亡した事件が大きなニュースとなっていますが、保育施設においてどのような死亡事故がどの程度の頻度で起こっているかというリスクを知るために、内閣府が取りまとめている保育事故データベースの情報を整理しました。
10月に韓国のソウル梨泰院で起こった159人が死亡する雑踏事故は大変衝撃的なものでした。ショッキングな映像がSNSで垂れ流されトラウマを引き起こすことにもなりました。
梨泰院のハロウィン雑踏事故から考える「祭りのリスク」
梨泰院で多数の死者が出た後も渋谷ハロウィンに多数の人出があったり、だんじり祭りや牛追い祭りなどの死者が出るような国内外の危険な祭りが継続されたりする理由についてまとめました。国内外の危険な祭り、祭りのコロナ感染リスク、祭りのリスクの許容レベルについてそれぞれ整理します。
ということでリスク関連の大きな出来事はだいたいブログで取り上げたのではないかと思います。2023年も何が起こるかわかりませんが、できるだけ時事問題は取り上げていきたいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。
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