リスク比較

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リスク指標としての損失余命はわかりやすい?その1:コロナウイルスの計算事例

コロナウイルスによる損失余命を計算してみました。死者数に加えて死亡時の年齢の情報、その時点での年齢別平均余命の情報(生命表)を基に計算すると、2020年10月14日時点(死者数1633人)で合計損失余命:18898年、死亡者1人あたり:11.6年、人口10万人あたり:15年、人口1人あたり:1.3時間という結果となりました。
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大麻は酒やたばこよりも安全か?リスク比較によって検証する

大麻の死亡リスクを推定したところ「10万人あたりの年間死者数1人」となり、酒「同15.9人」やたばこ「同59.9人」と比較してかなり低いものでしたが、絶対値として無視できるほど低いというわけでもありませんでした。死亡に至らない精神疾患なども考慮したDALYで比較しても、酒やたばことのリスクの差が埋まりませんでした。
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〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その4:評価シナリオの設定

コロナ感染リスクは活動の種類だけではなくシナリオに大きく依存してきます。活動毎の基本リスクレベル(1~10)に対して、各種シナリオに依存する「感染リスク係数(0~1)」をかけることによってより現実的なリスク評価になるでしょう。
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〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その3:日本での適用可能性を考える

米国の活動別コロナ感染リスク評価を統合したものが日本でも使えそうかどうかを考えてみました。日本での活動として評価すべきものが抜けているものが結構あり、20項目について追加評価を試みました。
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〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その2:海外評価事例の追加紹介と統合評価(メタアナリシス)

日常生活にかかわる活動別のコロナウイルス感染リスクを評価した海外事例をさらに3つ紹介します。前回紹介した3例と合わせて6例の評価結果をメタアナリシスによって一つに統合し、58種類の活動のリスクを10段階で示すことができました。
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〇〇しても大丈夫か(コロナに感染しないか)?活動別のコロナウイルス感染リスク評価その1:海外評価事例の紹介

日常生活にかかわる活動別のコロナウイルス感染リスクを評価した海外事例を3つ紹介します。どのような活動を控えてどのような活動は控えないのか、自分の置かれた状況でどれくらいのリスクを受け入れるのか、という個人の判断に参考になります。
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結局のところコロナ(COVID-19)とインフルエンザのリスクが高いのはどっち?リスクを比較をするときに最低限押さえておくべきこと。

新型コロナウイルス感染症とインフルエンザのリスクを比較する際には、自分の主張に都合のよいシナリオのみを持ってくるのはフェアではありません。コロナのほうが季節性インフルよりも高リスクですが、季節性インフルも警戒を怠ると十分にリスクの高いものです。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクを比較したいときに押さえおきたいポイント4つ。その4:全体でみるか細かい集団に分けるか

コロナウイルスのリスクは性別や年代、地域によって違うことがわかっています。集団を分けると全体のリスクと異なってくることが今回のポイントです。この記事では東京都に住む60代男性のリスクはどの程度か?日本全体のリスクと比べてどのくらい違うか?などの計算をしてみます。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクを比較したいときに押さえおきたいポイント4つ。その3:数字に飛びつく前に信頼性を判断する

メディアによる記事にはセンセーショナルな数字が見出しとして出てくることがありますが、その数字に飛びつく前にその信頼度がどの程度かということを考えることが重要なポイントになります。実際の統計値と仮想的シナリオによる評価、数理モデルによる予測の信頼性について記載します。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクを比較したいときに押さえおきたいポイント4つ。その2:リスクのものさし

リスク比較をする際には、比較対象を都合よく選んで「○○よりも小さいから気にするな」という類のメッセージを出してはいけません。それを避けるために、常に一定のリスク比較のセット(リスクのものさし)を使って新型コロナウイルス感染症のリスクを比較してみます。