永井孝志

SNS定点観測

2020年9月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果13~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年9月の調査結果は、一言でいうとコロナが消えました。また、台風10号とドコモ口座不正利用が大きなトピックとして関心を集めました。
化学物質

日焼け止めで淡水生態系は致命的な影響を受けるのか?生態リスクを考える際のポイント

日焼け止め成分が海外で規制されるなど、生態系への影響が注目されています。「一般的な日焼け止め成分は淡水生態系にとって危険であることが判明」と題したニュースを例に、生態リスクを考える際のポイントを紹介します。
ブログ

リスクをテーマとするブログを書いて半年たちました―半年間の実績を振り返る―

ブログを開始して半年経過し50記事を書きました。半年間の実績をGoogle analyticsのデータを中心に振り返ってみます。
リスクコミュニケーション

「コロナでだけは死にたくない」とはどういうことか?「良いリスク」と「悪いリスク」の違い

「コロナでだけは死にたくない」という人が結構いるとのことですが、死に方にも良い―悪いという認知があるように、リスクにも良いリスク―悪いリスクという認知があります。専門家による分析的なリスクの大きさの判断とは異なり、良い―悪いという感情がリスクやベネフィットの大きさの認知にも大きく影響します。
SNS定点観測

2020年8月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果12~

リスクコミュニケーションに関するツイートを解析しています。リスコミに関するツイート数は減少を続けており、コロナによる緊急事態から平常時に戻りつつあります。内容としては、大阪府吉村知事によるうがい薬でコロナ対策に関するものなどがありました。
基準値問題

飲食店の感染症対策はグループ内かグループ間か?GoToEatキャンペーンの感染症対策のからくり

飲食店の感染症対策ではグループ内とグループ間の両方の対策が必要となりますが、GoToEatキャンペーンにおける感染症対策では、グループ内の感染症対策がもともとの外食業ガイドラインに比べて後退してしまいました。また、「徹底した」「できるだけ」「適度な」などのあいまいな表現が目立ちます。
リスクコミュニケーション

ワクチンはなぜ嫌われるのか?メリットよりもデメリットに注目が集まる心理的要因

ワクチンはなぜ嫌われるかを心理学の「特定できる被害者効果」によって説明しました。ワクチンによって救われているはずの多数の命は「単なる統計的情報」である一方、ワクチンの副反応で苦しんだ特定の個人の声のほうが心理的なインパクトが大きくなるので、メリットよりもデメリットに注目が集まりやすくなります。
リスク比較

大麻は酒やたばこよりも安全か?リスク比較によって検証する

大麻の死亡リスクを推定したところ「10万人あたりの年間死者数1人」となり、酒「同15.9人」やたばこ「同59.9人」と比較してかなり低いものでしたが、絶対値として無視できるほど低いというわけでもありませんでした。死亡に至らない精神疾患なども考慮したDALYで比較しても、酒やたばことのリスクの差が埋まりませんでした。
SNS定点観測

2020年8月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果11~

Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年8月の調査結果からは、特にGOTOトラベルキャンペーンにより旅行に行っても大丈夫かどうかの判断に悩んでいる人が多いようです。ツイッターではコロナに関して明らかに気の緩みが見られ、ニュースで高い警戒がなされている状況と大きく異なっています。
基準値問題

台風の基準は「小枝が折れ、風に向かうと歩けない」―typhoonやハリケーンとの違いは何か?

台風の基準はビューフォート風力階級という風力の12段階の尺度の8(小枝が折れ、風に向かうと歩けない。)以上となっています。これに相当する風速が17.2m/sなので中途半端な数字になっているわけです。また、typhoon、ハリケーン、サイクロンは日本の強い台風、つまり風力階級12以上に相当し、地域によって呼び名が変わります。