SNS定点観測 オリンピック賛成・反対の世論の変化はその時点の感染状況の推移と関係している Google Trends、YAHOO知恵袋、ツイッターの3つのツールを用いて、オリンピック中止か開催かの人々の気持ちの変化を探ってみました。人々はオリンピック開催に伴うリスクを判断しているというよりも、その時の感染状況をオリンピックのリスクに置き換えて判断している、という傾向がわかりました。 2021.06.14 SNS定点観測
リスク比較 農業は危険な職業なのか?リスク比較から見えた農業の死亡リスクのからくり 農業は大変な職業というイメージはあっても、危険な職業というイメージはないかもしれません。ところが、農作業中の事故による死亡リスクは他の職業と比べても非常に高く、しかも経年的に増加しています。業種別の死亡リスクでみても他業種よりも高くなっています。この原因は農家の高齢化にあると考えられます。 2021.06.06 リスク比較
化学物質 みどりの食糧システム戦略における「化学農薬(リスク換算)50%減」を解説します 農林水産省の「みどりの食糧システム戦略」では、2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%減という政策目標を打ち立てました。このリスク換算の方法として、毒性の強さを示すADI(許容一日摂取量)を使ってリスク係数を求めて使用量を重みづけしていく方向性が出されました。 2021.05.30 化学物質
化学物質 化学物質の安易な代替によるリスクトレードオフは職場の化学物質管理でも大きな課題となっている 有害性が判明して規制された化学物質から、有害性情報がほとんどないため規制されていない化学物質への安易な代替によるリスクトレードオフは、職場の化学物質管理においても発生しています。そこで本記事では労働安全衛生法による職場の化学物質管理の見直しの方向性について解説します。 2021.05.23 化学物質
化学物質 オランダの政策評価書から明らかになったネオニコチノイド系殺虫剤禁止後のリスクトレードオフ 欧州でネオニコチノイド系殺虫剤が規制されましたが、その後のリスク低減効果について、オランダが公表した政策評価書の内容を紹介します。規制の当初から指摘されていたこと(ネオニコチノイド系殺虫剤を禁止しても他の農薬に切り替えるだけでリスクは減らない)が現実になったことが明らかとなっています。 2021.05.16 化学物質
リスクガバナンス 米国のメンソールたばこの禁止は「健康格差是正」という新たなロジックに基づくものである 米国でメンソールたばこが禁止される方向に進んでいますが、これは単純にメンソールたばこによる健康被害があるからというよりは、健康格差の是正という新たな規制のロジックに基づいています。これはたばこ自体に手をつけずにメンソールだけを狙い撃ちするために考え出されたロジックと考えられます。 2021.05.09 リスクガバナンス
SNS定点観測 ソーシャルリスニングからみる「コロナ慣れ」:コロナ禍における検索・ツイートの時間変動 コロナ禍において、第1波、第2波、第3波の時期に検索数やツイート数のピークが見られ、しかもピークの高さは第1波->第2波->第3波となるにつれて下がってきていることから、「コロナ慣れ」と呼ばれる現象が確認できます。ただし、属性によってその程度に大きな差があることが示唆されました。 2021.05.02 SNS定点観測
基準値問題 海洋放出する原発処理水中トリチウムの基準値1500Bq/Lは風評被害を防止するための基準値なのか? 原発事故後の処理水を海洋放出する際に、消費者の懸念を少しでも払拭して風評影響を最大限抑制するための放出方法として、処理水中トリチウムを1500Bq/L以下にすると決まりました。この数字の根拠を探ったところ、リスクベースで決まった値であり、本来以上に安全側に立った基準というわけではないことがわかりました。 2021.04.25 基準値問題
リスク比較 リスク比較の手法は示す相手や目的に依存する―相手・目的にあったリスク比較を行うポイント リスク比較を行う際に重要なことは、まず比較を示す相手と示す目的を整理することです。どの指標を使うか?どの方法を使うか?どこまで細かくやるか?何と何を比較するか?などは、比較を示す相手や比較を示す目的に大きく依存します。このことを交通事故のリスクを例にして説明していきます。 2021.04.19 リスク比較
身近なリスク GoToせずともStayhomeにリスクありその2:Stayhomeのリスクは家庭内人間関係か? コロナ禍にて自殺数の増加や幸福度の減少が見られていますが、これには家庭内暴力(DV)や介護など家庭内人間関係の悪化が関係しているようです。これは家庭内で起こることなのでStayhomeのリスクの一つといえます。特効薬はなさそうなので、経済対策や包括的な自殺対策、DV対策や介護の支援など、これまで通りの地道な対策が求められます。 2021.04.11 身近なリスク