リスクガバナンス リスク許容度から考えるオリンピックとロック・イン・ジャパン・フェスティバルとこんにゃくゼリーの共通点とは何か? サッカーEURO選手権や野球のオールスターで満員の観客を入れている欧米よりもコロナの感染者数や死者数が抑えられている日本でのオリンピックは無観客となりました。オリンピックや中止に追い込まれた日本のロックフェスの共通点を、やはりリスクに関して批判の矛先が集中したこんにゃくゼリーも含めて考えてみました。 2021.07.25 リスクガバナンス
リスクコミュニケーション リスクコミュニケーションの成功・失敗とは何か?その2:リスコミのプロセスの評価方法 リスクコミュニケーションが成功した・失敗したなどと語られることがありますが、何をもって成功・失敗と言うのでしょうか?計測結果と目標を比較するだけでなく、改善を繰り返すサイクルがうまく回っているか、というプロセスを評価することも重要です。(1)目的設定、(2)情報の受け手の調査、(3)双方向性の確保、(4)リスコミが継続される仕組みの構築、(5)計測結果に基づく改善を繰り返す仕組みの構築、が評価軸になります。 2021.07.18 リスクコミュニケーション
リスクコミュニケーション リスクコミュニケーションの成功・失敗とは何か?その1:WEBによる情報発信の効果の測定方法 リスクコミュニケーションが成功した・失敗したなどと語られることがありますが、何をもって成功・失敗と言うのでしょうか?WEBによる情報発信を例にして、計測によってその効果を評価する方法を紹介します。ユーザーによる評価、A/Bテストによる表現方法の違いの評価、SNSを用いた情報発信後の反応を計測する方法を活用します。 2021.07.12 リスクコミュニケーション
リスク比較 2020年コロナ禍は日本の死亡リスクのトレンドにどのような影響を与えたか? 2020年の人口動態統計の死因別死者数が公開されました。インフルエンや肺炎などの呼吸器系疾患が大きく減少し、交通事故や火災などの不慮の事故も目立って減少しました。時期的には、2020年の前半が特に平年よりも死者数が減少しています。超過死亡数の国際比較についてもみていきます。 2021.07.04 リスク比較
リスクガバナンス 東京オリンピック2021開催に関する尾身提言のからくり:リスク評価としての出来は不十分 オリンピック開催に関する尾身提言の内容についてリスク評価の観点から見ていきます。飲食などの人流の増加の程度に関しては根拠が乏しく、安全目標も不明確で、リスク評価に基づいたリスク管理になっていません。最も気になるのは「解決志向リスク評価」の視点が欠けている点です。 2021.06.27 リスクガバナンス
リスクガバナンス コロナウイルスのリスクガバナンスにおける科学と政治その7:オリンピックの開催是非は専門家が判断することなのか? オリンピックの開催などをめぐって科学vs政治の対立構造があおられていますが、科学と政治の間に位置づくレギュラトリーサイエンスの観点が重要です。専門家がリスク管理に踏み込むのは緊急事態であることを考えれば仕方ありませんが、これが標準的なやり方ではありません。リスク評価の限界やリスクが許容可能かどうかの議論の必要性などの論点を整理します。 2021.06.20 リスクガバナンス
SNS定点観測 オリンピック賛成・反対の世論の変化はその時点の感染状況の推移と関係している Google Trends、YAHOO知恵袋、ツイッターの3つのツールを用いて、オリンピック中止か開催かの人々の気持ちの変化を探ってみました。人々はオリンピック開催に伴うリスクを判断しているというよりも、その時の感染状況をオリンピックのリスクに置き換えて判断している、という傾向がわかりました。 2021.06.14 SNS定点観測
リスク比較 農業は危険な職業なのか?リスク比較から見えた農業の死亡リスクのからくり 農業は大変な職業というイメージはあっても、危険な職業というイメージはないかもしれません。ところが、農作業中の事故による死亡リスクは他の職業と比べても非常に高く、しかも経年的に増加しています。業種別の死亡リスクでみても他業種よりも高くなっています。この原因は農家の高齢化にあると考えられます。 2021.06.06 リスク比較
化学物質 みどりの食糧システム戦略における「化学農薬(リスク換算)50%減」を解説します 農林水産省の「みどりの食糧システム戦略」では、2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%減という政策目標を打ち立てました。このリスク換算の方法として、毒性の強さを示すADI(許容一日摂取量)を使ってリスク係数を求めて使用量を重みづけしていく方向性が出されました。 2021.05.30 化学物質
化学物質 化学物質の安易な代替によるリスクトレードオフは職場の化学物質管理でも大きな課題となっている 有害性が判明して規制された化学物質から、有害性情報がほとんどないため規制されていない化学物質への安易な代替によるリスクトレードオフは、職場の化学物質管理においても発生しています。そこで本記事では労働安全衛生法による職場の化学物質管理の見直しの方向性について解説します。 2021.05.23 化学物質