永井孝志

基準値問題

新型コロナウイルス対策をめぐる基準値のからくり~まとめ記事~

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する各種線引き問題の「まとめ記事」。ソーシャルディスタンス、ステージ区分、職場復帰までの日数、相談・受診の目安日数、換気の基準、濃厚接触の基準、飛沫感染・エアロゾル感染・空気感染の線引きなどをまとめています。
身近なリスク

依存のリスク:旧統一教会だけではなく幅広い分野でリスク評価が必要

旧統一教会の解散命令請求に向けた動きに手詰まり感があるなか、宗教だけでなくさまざまな「依存のリスク」の問題が発生しています。依存させる側のリスク評価の必要性、宗教以外どのような「依存のリスク」があるか、依存のメカニズムや依存しやすい人の特徴、についてまとめました。
リスクマネジメント

chatGPTなどの大規模言語モデルや画像生成AIの登場に伴う新たなリスク

2022年の後半ころからAIのリスクについてのニュースが増えてきましたが、AIによる新たなリスクに向き合っていくために、chatGPTに代表される大規模言語モデルのリスクや画像生成AIのリスクについて整理し、政府のAI戦略会議が最近取りまとめたリスクと論点整理の内容を紹介します。
化学物質

残留農薬基準値の決め方その4:「ADIを超えないように」決めた目安残留濃度の一覧(587農薬)を作りました

残留農薬基準は「農薬を正しく使用しているかどうか」という農業規範としての基準であり、健康影響に関係する基準ではないため複雑怪奇になっています。そこで「ADI(許容一日摂取量)を超えないように」計算した健康影響に関する目安残留濃度の一覧(587農薬)を紹介します。
リスクガバナンス

安全と安心の違い再考~同じようで違っていて、違うようで同じである~

「安全」と「安心」はセットで使われることが多いのですが、「安全と安心は違う!安全は科学的、安心は心理的なもの」という安全安心二分論も頻繁に見かけます。ただし実際には「安全」の中にも心理的な要素は含まれており、同じようで違っていて違うようで同じ概念と整理できます。
化学物質

除草剤プロピザミドは炎症性腸疾患の原因となるか?Nature論文を読み解きます

除草剤のプロピザミドが炎症性腸疾患の原因であると主張しているNature論文の内容を解説します。現実離れした高濃度で発生することを示しただけでリスク評価には役に立たない内容です。現実的な曝露量における影響の考察を行い、なぜこの論文がNatureに掲載されたかについても考察します。
SNS定点観測

2022年10月~2023年3月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果28~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、Twitter、News APIを用いて「リスク」や「リスクコミュニケーション」のトレンドを定点調査しています。本記事は2022年度下半期(10~3月)の調査結果を報告します。アフターコロナの時代になって多様なリスクに注目が集まっていることが示されています。
リスクコミュニケーション

対決しないデマ対策:目立つ人より見えない人に向き合おう

目立つデマ発信者を黙らせるのではなく、見えないサイレントマジョリティからの信頼を得ることを目指してデマに対応しようという提案をします。なぜ対決姿勢ではダメでサイレントマジョリティを相手にすべきなのかを解説し、信頼を得るための方法についても解説します。
リスクガバナンス

政府の外部有識者の選定基準:知識を生み出す能力と知識を社会に応用する能力は異なる

政府に外部有識者として呼ばれている人たちの中に専門家ではない人が混ざりますが、知識を生み出す能力と知識を統合して社会に応用する能力は別物であり、査読論文や被引用数は前者の能力の指標にしかなりません。後者の能力をどのように判断するかを考えてみました。
ブログ

リスクをテーマとするブログを書いて3年が経ちました―1年間の実績を振り返る5―

2022年4月から2023年3月までの1年間のブログの実績を、Google Analyticsのデータを中心に振り返ってみます。この1年でアクセス数が着実に増えており、Google先生からの評価も一気に上がりました。アクセス数に加えて記事評価ボタンによる評価、Twitterでの反応など多角的なデータを収集しています。