SNS定点観測 2020年8月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果12~ リスクコミュニケーションに関するツイートを解析しています。リスコミに関するツイート数は減少を続けており、コロナによる緊急事態から平常時に戻りつつあります。内容としては、大阪府吉村知事によるうがい薬でコロナ対策に関するものなどがありました。 2020.09.27 SNS定点観測
基準値問題 飲食店の感染症対策はグループ内かグループ間か?GoToEatキャンペーンの感染症対策のからくり 飲食店の感染症対策ではグループ内とグループ間の両方の対策が必要となりますが、GoToEatキャンペーンにおける感染症対策では、グループ内の感染症対策がもともとの外食業ガイドラインに比べて後退してしまいました。また、「徹底した」「できるだけ」「適度な」などのあいまいな表現が目立ちます。 2020.09.24 基準値問題
リスクコミュニケーション ワクチンはなぜ嫌われるのか?メリットよりもデメリットに注目が集まる心理的要因 ワクチンはなぜ嫌われるかを心理学の「特定できる被害者効果」によって説明しました。ワクチンによって救われているはずの多数の命は「単なる統計的情報」である一方、ワクチンの副反応で苦しんだ特定の個人の声のほうが心理的なインパクトが大きくなるので、メリットよりもデメリットに注目が集まりやすくなります。 2020.09.19 リスクコミュニケーション
リスク比較 大麻は酒やたばこよりも安全か?リスク比較によって検証する 大麻の死亡リスクを推定したところ「10万人あたりの年間死者数1人」となり、酒「同15.9人」やたばこ「同59.9人」と比較してかなり低いものでしたが、絶対値として無視できるほど低いというわけでもありませんでした。死亡に至らない精神疾患なども考慮したDALYで比較しても、酒やたばことのリスクの差が埋まりませんでした。 2020.09.16 リスク比較
SNS定点観測 2020年8月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果11~ Google検索履歴やTwitter、YAHOO!知恵袋を用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2020年8月の調査結果からは、特にGOTOトラベルキャンペーンにより旅行に行っても大丈夫かどうかの判断に悩んでいる人が多いようです。ツイッターではコロナに関して明らかに気の緩みが見られ、ニュースで高い警戒がなされている状況と大きく異なっています。 2020.09.13 SNS定点観測
基準値問題 台風の基準は「小枝が折れ、風に向かうと歩けない」―typhoonやハリケーンとの違いは何か? 台風の基準はビューフォート風力階級という風力の12段階の尺度の8(小枝が折れ、風に向かうと歩けない。)以上となっています。これに相当する風速が17.2m/sなので中途半端な数字になっているわけです。また、typhoon、ハリケーン、サイクロンは日本の強い台風、つまり風力階級12以上に相当し、地域によって呼び名が変わります。 2020.09.09 基準値問題
基準値問題 過労死ラインの基準値のからくり:労働時間ではなく睡眠時間から決まった基準値 過労死ラインと呼ばれる労災の認定基準について、一か月の時間外労働45, 80, 100時間という基準値があります。睡眠時間の不足(一日6時間未満)が健康に影響をもたらすという科学的知見から、月に100時間残業すると5時間の睡眠しかとれず、80時間では6時間の睡眠、45時間では最も健康的とされる7-8時間の睡眠をとることができるという計算が根拠となりました。 2020.09.06 基準値問題
リスクガバナンス コロナに感染したのは自己責任だから謝罪して当然か?自己責任と差別・誹謗中傷の関係 安倍首相が病気を理由に辞任を表明しましたが、病気を揶揄する声も上がっており、これの「病気になるのは自己責任」という考え方はコロナウイルス感染者への差別や誹謗中傷と根本が同じです。感染対策をとっているかどうかも集団としての感染確率が高いか低いかの問題でしかなく、感染したという結果を個人の責任に帰するべきではないでしょう。 2020.09.02 リスクガバナンス
SNS定点観測 2020年7月の「リスクコミュニケーション」を分析してわかったこと~SNS定点観測結果10~ リスクコミュニケーションに関するツイートを解析しています。リスコミ関するツイート数はコロナ感染が拡大した7月においても減少傾向が続きました。内容としては、コロナ専門家会議から指摘を受けた政府主導のリスコミが見えてこないこと、感染者差別の懸念が増えていることなどがありました。 2020.08.29 SNS定点観測
身近なリスク 「化学物質による水域汚染→水道の断水→熱中症」の連鎖は起こりうるのか?化学物質と熱中症のリスクを比較する 2012年に発生した水道水中ホルムアルデヒド基準値超過による大規模断水事故の事例を紹介します。幸いにして「化学物質による水域汚染->水道の断水->熱中症」の連鎖は起こりませんでしたが、真夏にこの事故が起こった場合は熱中症のリスクが化学物質によるリスクを上回ることが懸念されます。 2020.08.26 身近なリスク