永井孝志

リスクコミュニケーション

フェイクニュース・ニセ情報に騙される人は増えたのか?

日本人は海外に比べてフェイクニュース・ニセ情報にだまされやすいという結果が出ていますが、これをどう受け止めたら良いのでしょうか?最近の調査事例や政府の取り組みなどを整理し、加えて「ニセ情報に騙される人は増えたのか?」という疑問について考えます。
SNS定点観測

2023年10~2024年3月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果30~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2023年度下半期(10~3月)の調査結果から、AI関連は高い注目を集め続けていますが、大災害となった能登半島地震はトレンドに入ってきませんでした。
身近なリスク

人選選択リスクその2:孤立と孤独のリスク

孤独・孤立は死亡率を高める直接的なリスクや、急激な人口減少など社会的なリスクにつながります。孤独と孤立の違いやそれぞれの測定方法、孤独・孤立の死亡リスクに関する研究事例、コロナ禍のソーシャルディスタンスによる婚姻・出生の減少の状況についてまとめます。
リスクマネジメント

どうして生物屋と農業者のすれ違いは繰り返されるのか?

生物屋は理想的な保全の姿を農業者に求め、農業者は現場での実行可能性を重視するというすれ違いがSNSなどで繰り返し目立ちます。どうしてすれ違いが繰り返されるのかについて、保全目標の重要性や専門家の活用の可能性の観点などからまとめます。
ブログ

リスクをテーマとするブログを書いて4年が経ちました―年間の実績を振り返る6―

2023年4月から2024年3月までの1年間のブログの実績を振り返ってみました。アクセス数や人気記事、記事評価ボタンによる評価などをまとめました。ただしこの間にGoogle Analyticsの仕様が大きく変わり、これまでのようなデータを取得するのが難しくなりました。
化学物質

天然物による健康影響は原因特定が難しい:謎の腎臓病を引き起こした物質の事例

小林製薬が製造した紅麹サプリメントによる腎臓疾患が報告されましたが、天然物による健康影響は原因物質の特定が非常に困難です。腎臓病を引き起こした類似の事例として、ヨーロッパのバルカン地方で発生した謎の腎臓病の原因物質を特定するに至るまでの興味深い出来事を紹介します。
リスクガバナンス

制度は立派な欧州とリスクは低いニッポンその2:農薬編

農林水産省の補助金を受ける場合に環境負荷低減の取組が義務化されます(クロスコンプライアンス制度)。欧州では2005年から義務化されており日本は制度的に遅れています。一方で実際のリスクの比較として残留農薬基準の超過率を日欧で比べてみると興味深い関係が明らかになります。
化学物質

有機フッ素化合物PFOS・PFOAの発がんリスクの大きさはどれくらいか?

IARC(国際がん研究機関)はPFOSを「発がん性がある可能性がある」、PFOAを「発がん性がある」に分類しましたが、日本の食品安全委員会は証拠は不十分としています。仮に発がん性がある(+遺伝毒性あり)とみなした場合の発がんリスクを計算した結果を紹介します。
基準値問題

飲酒(アルコール)のリスクその3:飲酒ガイドライン正式版への反応

飲酒ガイドラインの正式版が公表され、業界への配慮と飲酒量を減らそうというメッセージの両立を目指す修正がなされました。ガイドラインの案と正式版の違いを紹介し、ガイドラインに関連するX(旧ツイッター)のリプライを解析し、どのような反応(特に誤解)が生じているのかをまとめます。
身近なリスク

性犯罪の再犯リスク:日本版DBSによって教育現場での性犯罪リスクはどれくらい下がるのか?

性犯罪歴のある人を教育現場から排除するための日本版DBSの検討が進んでいますが、これは性犯罪者は再犯することを前提としたシステムです。性犯罪の再犯率について実際のデータを整理し、それと一般の人がイメージしている性犯罪の再犯率が大きく異なっていることを示します。