永井孝志

リスク比較

料理による肺がんリスクはどのくらい?

料理をすることで肺がんのリスクが高まるという話題がニュースにもなっています。日本の一般的な状況を踏まえて料理による肺がんリスクがどの程度なのかを定量的に示してみます。リスクは無視できるほど低くはありませんが、それほど心配するレベルでもなさそうです。
SNS定点観測

2025年4~2025年9月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果33~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2025年度上半期(4~9月)の調査結果から、AI関連のリスクと、トランプ大統領による関税の問題が引き続きトレンドに入っています。
化学物質

リスク評価は時代遅れなのか?世界における化学物質管理の潮流の変化を解説します

化学物質管理は「リスクベース」で行うことが基本ですが、有害性などの物質の性質で管理方策を決める「ハザードベース」の考え方が強まっています。プラスチック条約や欧州グリーンディールに基づくハザードベースによる化学物質管理の最近の動きについて紹介します。
リスク比較

リスク比較のためのRisktools ver5―食品中残留農薬のリスクのものさし表示ツール

リスク比較のためのWEBアプリ「Risktools」を作っています。今回公開した改良版(ver5)では、農薬の食品中残留濃度からリスクの大きさを評価して、リスクのものさしと共に表示する機能を追加しました。
リスクコミュニケーション

規制のためのリスク評価とリスクコミュニケーションのためのリスク評価の違い

リスクコミュニケーションのためのリスク評価はマクロなアプローチ(詳細ではないがさまざまな種類のリスクを俯瞰的に眺める)のほうが望ましいと考えます。マクロなアプローチの化学物質のリスクへの適用として、実際の農薬の残留基準値超過事例を用いて計算します。
リスクガバナンス

再生医療・幹細胞治療のリスクガバナンス

幹細胞治療による死亡事故がニュースとなっていますが、新しい技術である再生医療・幹細胞治療のリスクや法規制などのガバナンスはどのようになっているのでしょうか?特に自由診療の問題点に注目しながら整理しました。
リスク比較

がんは増えているのか?RiskToolsで世代別・部位別に可視化できます

某著名人による「先進国でがんが増え続けているのは日本だけ」という発言を検証します。本ブログのRiskToolsを使うと、直感的に理解しにくい年齢調整死亡率を使うよりも、世代別・部位別のがん死亡率の推移をわかりやすく可視化できます。
化学物質

欧州の農薬削減目標(リスク50%減)は法規制の撤回前にすでに達成されていた

日本の「みどりの食糧システム戦略」が参考とした欧州の農薬削減目標について解説します。欧州では2023年にすでに農薬のリスク50%削減を達成しましたが、農薬削減目標の指標2つ(農薬の使用量とリスクを50%減、より有害な農薬使用を50%減)の具体的な計算方法などを紹介します。
リスクコミュニケーション

SNSにおけるニセ情報(デマ)対策~まとめ記事~

SNSにおけるニセ情報(デマ)の効果的な対策についての「まとめ記事」
リスクコミュニケーション

偽情報(デマ)の訂正情報そのものが悪影響を与える

SNSでの偽情報(デマ)に対する訂正情報そのものが悪影響を与えることがあります。2020年3月にトイレットペーパーが品薄になった際、中国産の輸入が停止するから品薄になるというデマに対する訂正情報がSNSで広く拡散され、その訂正情報そのものがトイレットペーパーの買い占め行動を誘発しました。