永井孝志

リスクコミュニケーション

ニセ情報(デマ・フェイクニュース)対策の心理学:どんな対策が有効か?

ニセ情報(デマ・フェイクニュース)対策の心理学についての最近の研究成果を3つ(誤情報の拡散対策の効果、誤情報を拡散する心理と報酬、心理的予防接種の効果)紹介して、どんなニセ情報対策が有効か?をまとめます。
リスクマネジメント

コンプライアンスその2~農業分野のリスクの例に~

(1)農産物のインターネット通販における無農薬表記、(2)農薬として使用できない除草剤、(3)私有地での無免許運転、を例に、法令違反ではなくてもコンプライアンス的に問題がある行為(法律の目的や社会的背景、倫理規範にそぐわない行為)について整理します。
リスク比較

消防士の発がんリスク:PFASの影響はどのくらい?

消防士の職業曝露に発がん性があることが確認されています。そこで消防士の消防士の発がんリスクを比較します。消防士の殉職のリスクや発がんリスクを比較し、PFASに由来する発がんリスクも別途比較してみました。
リスクガバナンス

リスクと倫理その2:規制か自由か、ELSI、道徳と正義

AIなどの新しいリスクが注目される中、リスク学では倫理の重要性が増しています。これまでに本ブログで倫理的なことを扱った記事を掘り起こし、以下の3つのトピック:(5)規制か自由か、(6)ELSI、(7)倫理と道徳、について再整理します。
リスクガバナンス

リスクと倫理その1:リスクの善悪、功利主義、リスク評価と価値判断、予防原則

AIなどの新しいリスクが注目される中、リスク学では倫理の重要性が増しています。これまでに本ブログで倫理的なことを扱った記事を掘り起こし、以下の4つのトピック:(1)よいリスクと悪いリスク、(2)功利主義、(3)リスク評価と価値判断、(4)予防原則、について再整理します。
SNS定点観測

2024年4~2024年9月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果31~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2024年度上半期(4~9月)の調査結果から、AI関連は高い注目を集め続けており、台風等による水害、コロナワクチン、中東や中国の情勢に関するものなどがトレンドに入っています。
リスクマネジメント

リスクマネジメントとしてのTNFD その2:TNFD対応とはどのようなものか?

TNFDについて解説する2回目の記事として、TNFD対応とはどのようなものかをまとめます。まず、TNFDに取り組むガイダンスであるTNFD提言を紹介し、実際の開示例として世界に先駆けて取り組んだキリンの環境報告書を紹介します。
リスクマネジメント

リスクマネジメントとしてのTNFD その1:TNFDとネイチャーポジティブ

生物多様性関連で最近よく聞くキーワードである「TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)」と「ネイチャーポジティブ」について解説します。TNFDはリスクマネジメントの一部であり、自然環境が自社のビジネスにどう影響するか?というリスクの開示を目指しています。
化学物質

コウモリが死ぬと農薬が増えて乳児が死ぬ? サイエンス誌の論文を検証します

コウモリは虫をたくさん食べることが知られていますが、サイエンス誌に最近掲載された「コウモリが死ぬと農薬が増えて乳児が死ぬ?」という内容の論文について検証しました。本当に農薬の影響と言えるかどうかや乳児死亡率自体のバラつきについて考察します。
幸福

地域幸福度とは何か?どうやって活用するのか?

デジタル庁が公開している市町村別の地域幸福度(Well-Being)指標について解説します。まず地域幸福度とはどのようなものかを紹介し、実際の事例を見ながら幸福度指標をどのように活用していくかについても解説します。ランキングが目的ではないことに注意が必要です。