永井孝志

リスクガバナンス

リスクと倫理その2:規制か自由か、ELSI、道徳と正義

AIなどの新しいリスクが注目される中、リスク学では倫理の重要性が増しています。これまでに本ブログで倫理的なことを扱った記事を掘り起こし、以下の3つのトピック:(5)規制か自由か、(6)ELSI、(7)倫理と道徳、について再整理します。
リスクガバナンス

リスクと倫理その1:リスクの善悪、功利主義、リスク評価と価値判断、予防原則

AIなどの新しいリスクが注目される中、リスク学では倫理の重要性が増しています。これまでに本ブログで倫理的なことを扱った記事を掘り起こし、以下の4つのトピック:(1)よいリスクと悪いリスク、(2)功利主義、(3)リスク評価と価値判断、(4)予防原則、について再整理します。
SNS定点観測

2024年4~2024年9月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果31~

Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2024年度上半期(4~9月)の調査結果から、AI関連は高い注目を集め続けており、台風等による水害、コロナワクチン、中東や中国の情勢に関するものなどがトレンドに入っています。
リスクマネジメント

リスクマネジメントとしてのTNFD その2:TNFD対応とはどのようなものか?

TNFDについて解説する2回目の記事として、TNFD対応とはどのようなものかをまとめます。まず、TNFDに取り組むガイダンスであるTNFD提言を紹介し、実際の開示例として世界に先駆けて取り組んだキリンの環境報告書を紹介します。
リスクマネジメント

リスクマネジメントとしてのTNFD その1:TNFDとネイチャーポジティブ

生物多様性関連で最近よく聞くキーワードである「TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)」と「ネイチャーポジティブ」について解説します。TNFDはリスクマネジメントの一部であり、自然環境が自社のビジネスにどう影響するか?というリスクの開示を目指しています。
化学物質

コウモリが死ぬと農薬が増えて乳児が死ぬ? サイエンス誌の論文を検証します

コウモリは虫をたくさん食べることが知られていますが、サイエンス誌に最近掲載された「コウモリが死ぬと農薬が増えて乳児が死ぬ?」という内容の論文について検証しました。本当に農薬の影響と言えるかどうかや乳児死亡率自体のバラつきについて考察します。
幸福

地域幸福度とは何か?どうやって活用するのか?

デジタル庁が公開している市町村別の地域幸福度(Well-Being)指標について解説します。まず地域幸福度とはどのようなものかを紹介し、実際の事例を見ながら幸福度指標をどのように活用していくかについても解説します。ランキングが目的ではないことに注意が必要です。
リスクコミュニケーション

情報セキュリティ白書2024は誤・偽情報(フェイクニュース、デマ)の最新状況がよくまとまっている

ブラジルでX(旧ツイッター)が禁止されましたが、偽情報対策としてファクトチェックやプラットフォーム規制が注目されています。本記事では情報セキュリティ白書2024における誤・偽情報の脅威と対策の内容を整理し、リスク学的な視点から現在欠けている視点について考察します。
基準値問題

南海トラフ地震臨時情報「1週間」のほんとうの意味:自治体の半分で受忍の限度を超えている

2024年8月に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されましたが、「1週間は巨大地震の確率が数倍高まる」の意味について解説します。また、1週間という期間は地震発生確率と社会経済の受忍限度のバランスで決まりましたが、実は1週間だと自治体の半分で受忍の限度を超えています。
身近なリスク

激辛食品は健康に良いのか悪いのか?カプサイシンのリスクとベネフィット

激辛チップスを食べた高校生が集団で搬送されるなど、激辛ブームに伴う健康影響の懸念が高まっています。辛み成分であるカプサイシンの健康影響についてまとめ、辛さを示すスコヴィル値について解説します。加えて辛み成分が逆に健康に良いかもしれない点についてもまとめます。