リスクをテーマとするブログを書いて6年が経ちました~1年間の実績を振り返る8~ブログ6年経過、最近の1年の実績

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要約

2025年4月から2026年3月までの1年間のブログの実績を振り返ってみました。アクセス数や人気記事、検索エンジンからの評価、記事評価ボタンによる評価などをまとめました。

本文:ブログ6年経過、最近の1年の実績

2020年4月にブログを開始して6年が経過しました。定期的にアクセス解析を見ながら振り返りをしているので、今回は8回目となるブログの運用について振り返る記事を書きたいと思います。以前の振り返り記事はコチラです。

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「ブログ」の記事一覧です。

2020年度は週2回、2021~2024年度は週1回、2025年度からは2週に1回の更新頻度となりました。そして2025年度は26記事をアップし、開始6年間で合計では308記事になっています。

この1年のリスクに関するトピックを思い返しましたが大きな事故・事件はあまりなかったように思います。化学物質ではPFASが引き続き大きなトピックとなっており、偽情報についても影響が危惧されています。

以下では、データ分析の中心であるGoogle Analyticsの結果、アクセス上位の記事の紹介、検索エンジンからの評価、個別記事の評価の順で書いていきます。

Google Analyticsから見る本ブログの1年の実績

Google Analyticsでアクセス解析を行っています。2023年7月からはGA4に切り替えました。ユーザー数とページビューの推移は以下の通りで、2025年度のユニークユーザー数は20363人、ページビューは32708でした。開設後の累積ページビューは25万を超えました。目指す100万アクセスまでの道のりはまだまだ遠いです。

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2023年度をピークとしてアクセスが減少しつつあります。大きく減った理由はXをやめたことと、更新頻度が落ちたことが大きいと思われます。

デバイス別に見ていくと、PCから見ている人が43%、モバイルが55%、タブレット端末が2%という割合で、モバイル全盛時代の割にはPCからの閲覧が多いことがわかります。

次にアクセス元を見てみましょう。SNS経由が42%、次いで検索経由が32%、ダイレクト(ブックマークなど)が21%、でした。

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ここからは、この1年間のページごとのアクセス数から人気記事を見ていきます。

1位はオランダが公表した政策評価書において、ネオニコチノイド系農薬を禁止してもリスクが減っていないことを報告した内容を紹介した記事です。化学物質の規制にはリスクトレードオフの考慮が必須です。

オランダの政策評価書から明らかになったネオニコチノイド系殺虫剤禁止後のリスクトレードオフ
欧州でネオニコチノイド系殺虫剤が規制されましたが、その後のリスク低減効果について、オランダが公表した政策評価書の内容を紹介します。規制の当初から指摘されていたこと(ネオニコチノイド系殺虫剤を禁止しても他の農薬に切り替えるだけでリスクは減らない)が現実になったことが明らかとなっています。

2位は日本の各種犯罪の被害者と加害者それぞれの男女差をデータで示し、さらに「夜間に1人で歩く際に安全だと感じる比率の男女差」の国際比較も示した記事です。2022~2024年度まで3年連続でアクセス数トップでした。

犯罪リスクの男女差:日本はフェミサイド大国なのか?
日本は男女差別の面で遅れており、犯罪に関してもフェミサイド(性別が女性であることを理由に男性に殺されること)大国などと一部で呼ばれています。性犯罪以外の犯罪については被害者の男女割合は同程度が男性のほうが多くなっていました。ただし、安心感の男女差は諸外国と比較して大きくなっています。

3位は2023年から成年年齢が18歳に引き下げられましたがその際になぜ「お酒は18歳から」にならなかったのかを書いた記事です。この記事は4年連続で「3位」となりました。パリオリンピックの直前に19歳の選手による飲酒・喫煙が発覚後して代表を辞退したことがニュースとなるなど、注目度が高いトピックになっています。

成年年齢の18歳引き下げにともない、なぜ「お酒は18歳から」にならなかったのか?
飲酒開始年齢の根拠はアルコールの有害性などの科学的根拠ではなく「20歳以上は成年であるから」であったため、成年年齢が18歳に引き下げられると自動的に「お酒は18歳からOK」になるはずです。ところが飲酒開始年齢の引き下げに動いた自民党に対して日本医師会が撤回要求をしたため先送りになったようです。

4位は食事摂取基準の総論や、食塩の目標量の根拠、食塩の目標量(男性7.5g/日、女性6.5g/日)の歴史的変遷について解説した記事です。不足や過剰といったエビデンスとは別の視点で決められているのが興味深い点です。

コロナ禍終了後の2023年から2024年にかけて日本の死亡リスクのトレンドはどのような変化をしたか?
コロナ禍終了後の2024年の人口動態統計による死因別死者数や死因別超過死亡のデータを分析しました。新型コロナウイルスは減少しインフルエンザは増加しました。年代別では若い年代で男女差が縮む傾向が進み、出生率は減少し続けています。

5位はコロナ禍終了後の2024年の人口動態統計による死因別死者数や死因別超過死亡のデータを分析した記事です。一方で出生率の減少が歯止めがかからない状況が続き、マイナスな要素(死亡率)を少なくするだけでなく、プラスの要素(出生率)を増やすことも同時に必要かもしれません。

根拠に基づく栄養学としての食事摂取基準(食塩の目標値に注目!)
塩分の摂りすぎは大きな健康リスクがあり、日本人の食事摂取基準(2025年度版の案)では食塩の目標量は男性7.5g/日、女性6.5g/日となっています。本記事では食事摂取基準の総論や、食塩の目標量の根拠、食塩の目標量の歴史的変遷について順に紹介していきます。

以下、6位から10位まで順にリンクを並べます。

多くの人が間違って使っている言葉「予防原則」について改めて解説します
あまり理解せずに使っている例が多い「予防原則」という考え方についてまとめます。「予防原則」と「予防的アプローチ」と「未然防止」の違いについて、弱いバージョンと強いバージョンの違いについて、リスクトレードオフには対応できないこと、について解説していきます。
マイクロプラスチック汚染の本命はタイヤ摩耗塵?~新たなハザード6-PPDキノンとの関係~
マイクロプラスチックの排出源としてのタイヤの重要性を示し、タイヤ摩耗塵の健康・環境影響について整理し、新たなハザードとしての6-PPDキノンについてまとめます。6-PPDキノンはサケに対する影響が強いことから今後要注目です。
学術会議の提言から読み解くマイクロプラスチック問題のからくり
日本学術会議が2020年4月に公表したマイクロプラスチックに関する提言の内容をまとめて紹介します。マイクロプラスチック汚染が進んでいる現状と、生海洋物やヒト健康への影響を懸念する内容ですが、リスク学的な視点からはツッコミどころも多いです。リスク評価がないままに悪いものと印象付けていると感じます。
PFOS・PFOA問題とPFAS問題は全く違うがちゃんと区別されていない
「PFAS」がタイトルに入ったニュースが多数報道されていますが、そのほとんどはPFOS・PFOAの2物質に限定した内容であり、10000種類以上もあるPFAS全体の問題ではありません。PFOS・PFOA問題とPFAS全体の問題とはまったく別の問題であり、これらをごっちゃにすることで別の問題も発生します。
BMIの基準値のからくりその2:BMIと死亡率の関係
BMIと死亡率の関係はU字型のカーブとなり、やせでも肥満でも死亡率が高くなりますが、標準体重(BMI22)よりも多少肥満よりで死亡率が低くなります。肥満の死亡率が低くなる「肥満のパラドックス」とやせの死亡率が高いことについて、いくつかの研究を紹介しながら深掘りしてみます。

内容的には化学物質系の記事や基準値問題(食塩やお酒、肥満など)が多くなっていますね。また、上位10記事のうちこの1年に書いた記事は一つしかありませんでした(コロナ禍終了後の2023年から2024年にかけて日本の死亡リスクのトレンドはどのような変化をしたか?の記事)。検索エンジンに認知されて検索流入が増えるまでに時間がかかるので、古い記事のほうがアクセスが多い傾向にあります。

本ブログの検索エンジンからの評価

この1年に書いた記事のキーワードを用いてGoogleとBingで実際に何位に出てくるのかを50位まで調べてみました(広告を除いた順位):
・「PFOS PFOA リスク」はGoogleでは43位、Bingでは40位
・「血液中PFAS 基準値」はGoogleでは41位、Bingでは1位!
・「ニセ情報 対策」はGoogleでは50位以下、Bingでは6位
・「デマ対策」はGoogleでは50位以下、Bingでは10位
・「料理 肺がんリスク」はGoogleでは22位、Bingでは2位!
・「欧州の農薬削減目標」はGoogleでは50位以下、Bingでは1位!
・「VUCA リスク」はGoogleでは50位以下、Bingでは2位
・「タバコ 肥満 どっちが危険」はGoogleでは50位以下、Bingでは1位!

2022年度の解析ではGoogleとBingはほぼ同様の評価(表示順位)でしたが、2023年度からは全体的にBingのほうが表示順位が上で、Google先生からの評価が下がってしまったのです。そしてこの傾向は引き続き同様でした。

個別記事の評価

個別記事の評価ツールについては、記事に対して「いいね」をつける機能「WP-PostRatings」を実装しています。この1年間でいいねがついた数は241、2024年度のいいね数は306でしたので若干減りました。

そして、2025年度書いた記事のなかでいいねがもっとも多くついた記事トップ3は以下です。

1位はプラスチック条約や欧州グリーンディールに基づくハザードベースによる化学物質管理の最近の動きについて紹介した記事です。

リスク評価は時代遅れなのか?世界における化学物質管理の潮流の変化を解説します
化学物質管理は「リスクベース」で行うことが基本ですが、有害性などの物質の性質で管理方策を決める「ハザードベース」の考え方が強まっています。プラスチック条約や欧州グリーンディールに基づくハザードベースによる化学物質管理の最近の動きについて紹介します。

2位はコロナ禍終了後の2024年の人口動態統計による死因別死者数や死因別超過死亡のデータを分析した記事です。

コロナ禍終了後の2023年から2024年にかけて日本の死亡リスクのトレンドはどのような変化をしたか?
コロナ禍終了後の2024年の人口動態統計による死因別死者数や死因別超過死亡のデータを分析しました。新型コロナウイルスは減少しインフルエンザは増加しました。年代別では若い年代で男女差が縮む傾向が進み、出生率は減少し続けています。

3位はアメリカでグリホサートをよく使用している地域では乳児の出生時の体重が低くなっている、という内容の論文について科学的に検証した記事です。

グリホサートを遺伝子組換え作物に使うと乳児が低体重になる? PNAS誌の論文を検証します
アメリカでグリホサートをよく使用している地域では乳児の出生時の体重が低くなっている、という内容の論文について検証しました。論文の解析の問題を指摘し、日本のデータを用いた検証内容を紹介し、最後に乳児の体重減少の本当の理由を考察します。

また、もっとも評価率(いいね数/アクセス数)が高かった記事トップ3は以下です。

1位は注目度の高い「新興化学物質」の事例として1990年代後半のダイオキシン類・環境ホルモン騒動を振り返って解説した記事です。

新興化学物質としてのダイオキシン類・環境ホルモン問題を振り返ります
PFASやマイクロプラスチックなど注目度の高い「新興化学物質」の事例として、1990年代後半のダイオキシン類・環境ホルモン騒動を振り返ります。これらは当時のメディアによって人類滅亡の勢いで報じられましたが、実際のリスクはどの程度だったのかについても解説します。

2位はGoogle検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査した結果の記事です。

2024年10~2025年3月の「リスク」を分析しました~SNS定点観測結果32~
Google検索履歴やYAHOO!知恵袋、News APIを用いて「リスク」のトレンドを定点調査しています。2024年度下半期(10~3月)の調査結果から、これまでに引き続きAI関連と、トランプ大統領就任にともなうリスクがトレンドに入っています。

3位はPFASの血液検査とそれに伴う住民説明会の質疑を解析した記事の後編です。これはリスクコミュニケーションの記録として貴重なものと考えられます。

血液中PFASの検査の意義はある?その3:住民説明会の質疑を解析する 後編
PFASの血液検査を受けるべきか?という問いに対して、公衆衛生的な視点とはまた別の個人的動機について考察するために、PFASの血液検査とそれに伴う住民説明会を行った自治体における住民説明会の質疑を解析しました(後編)。これはリスクコミュニケーションの記録として貴重なものと考えられます。

ブログの今後の運用

2025年度からは更新頻度を2週に1回のペースに落としましたが、2026年度もこのペースを維持していきます。更新ペースを落とした理由は「もう一つ別のブログの立ち上げ」です。これについては記事も書き溜めて公開準備も進めていますが、まだ公開には至っていません。何とか今年度中には公開したいと思います。

リスクのものさしを表示するwebアプリケーション「RiskTools(ブログのヘッダメニューかにリンクがあります)」については、2025年10月に「食品中残留農薬のリスクのものさし表示ツール」を追加しました。

リスク比較のためのRisktools ver5―食品中残留農薬のリスクのものさし表示ツール
リスク比較のためのWEBアプリ「Risktools」を作っています。今回公開した改良版(ver5)では、農薬の食品中残留濃度からリスクの大きさを評価して、リスクのものさしと共に表示する機能を追加しました。

また、RiskToolsのアクセス数は経年的に伸び続けていて、本ブログのなかでも人気のコンテンツになりました。ランキングでいうとアクセス数4位になります。今年もまた機能を追加していきたいのですが、偽情報対策に使えるようなツールが作れるとよいかもと考えています。

さらに、ブログのコンテンツの蓄積が進んだことによって、これらのコンテンツを有効活用する別のプロジェクトも進行中です。これも今年度中には公開したいと考えています。

まとめ:ブログ6年経過、最近の1年の実績

年間のページビューは約3万、累積ページビューは25万まで増えました。人気がある記事はほぼ変化しておらず、全体的には化学物質関係の記事が人気です。また、アクセス数やGoogle先生からの評価は低下傾向にあります。

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